【第3回】ドゥカティ900SSのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ども。

今日と明日は大阪南部一帯で秋祭り(所謂だんじり祭)が行われました。

もちろん、当店もその地域に入っているばかりか、店の前がほぼメインストリートのような状況・・・。

今日の午前中はまだ車の往来は可能でしたが、午後からはだんじり曳航の為

様々な交通規制が敷かれます。

バイクはおろか車の通行は公共交通機関以外はほとんど迂回させられます。

秋祭りの関係者曰く、

行禁止には出来ませんので、回して頂けるようにお願いしています。』

だんじりを曳いてる

*防犯カメラのキャプチャ映像なので画質が悪くてスミマセン。 

まぁでも、実質通行止め状態ですわ。

迂回ったって、その先に用事が有ればだんじりが通過するまで待たなければいけないし、

待てるような場所じゃなけりゃ周辺を彷徨くしかない・・・。

って事で、今日の午前中に作業の予約が集中しておりましたが、

何とかすべて正午までに完了しました。

正午を過ぎると、出るに出られない状況になりますから・・・。
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明日もだんじりの曳航が有るため、店舗への出入りはかなり時間に余裕を持ってご来店ください。

オートバイの場合は車と違って狭い路地や隙間を縫って通らせてくれる場合が有りますが、

交通整理員(いわゆる通せんぼさん)に目的の場所を伝えないと

『 迂回ぃーっ! 』

って団扇であっち行けあっち行けってされますw

もし土地勘がなく、どこって言われても・・・という方は、

石油(コスモ)の向かいのバイク屋に行きたいんですが・・・ 』

とお伝えください。

そこは通れなくても迂回の道順をきっちり教えてくれるはずですので。はず。はず・・・はずですw

明日は店の前の通りよりも、駅前の通りの方が混雑するようなので、

通行される場合はあらかじめ迂回路を通ることをお勧めします。

ではいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

23.8℃

今朝はうろこ雲が空一面を覆っていて、稲穂は黄色く色付き、

風も冷たく完全に秋の装いです。

日に日に秋が深まっていきます・・・。

はぁ・・・また寒い冬がやってくるんですね。

はい、じゃ今日の本題です。

先日からご紹介している

ドゥカティ900SSのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

シリーズですが本日は第3回目となります。

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】ドゥカティ900SSのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第2回】ドゥカティ900SSのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

さて、前回までは確か

取り外したエアージェット

極小のエアージェットを取り外したところまででしたね。

今日はこの続きをご紹介していきます。

今日一番はパイロットスクリューを取り外していきましょう。

パイロットスクリューは取り外す前に一度締め込んで、

現在の戻し回転数を必ず確認しておくこと。

ちなみに、私が確認したところでは2回転となっておりました。

 *2回転戻しが規定量かどうかは不明です

パイロットスクリューを取り外す

これが取り外したパイロットスクリューですね。

Oリングと小さなワッシャ、スプリングで構成されています。

小さな部品と精密な先端部分なので取り扱いは丁寧に。

取り外したパイロットスクリュー

次はエアーカットバルブを取り外していきましょう。

表側のエアーカットバルブは簡単に取り外すことが出来ます。

エアーカットバルブを取り外す際は、スプリングの張力がバキュームピストンなどと比べて

かなり強い張力がかかっているので、しっかりと指で押さえながら取り外すこと。

エアーカットバルブを取り外す

ボルト2本でプラスティック製のフタを固定しているだけです。

ボルトを取り外すと内部にエアーカットバルブとスプリングが

入っていますので全て取り外します。

取り外したエアーカットバルブ等

さぁ問題は内側のエアーカットバルブですね。(右キャブレター)

ここは流石にまともに工具が入りませんので、少々荒技で取り外していきます。

通常は左右のキャブレターを分離した状態で分解するんですが、

左右のキャブレターを分離させると、色々と厄介事が増えて予算内所か時間も足りません。

んで取り外し方ですが、ロックプライヤーを使用してボルトを緩めましょう。

ここはそんなに強大なトルクで締め付けているわけでは有りませんので簡単に取り外せます。

ロックプライヤーでボルトを緩める

どちらのボルトもロックプライヤーで初めだけ緩めたら、

後は指で回して取り外していきましょう。

ボルトを取り外す際は、奥側のボルトから取り外すこと。

奥側のボルトから取り外す。

最後に前側のボルトを取り外しつつ、フタを指でしっかり押さえておきましょう。

んで無事に両方のキャブレターからエアーカットバルブを取り外し終わりました。

エアーカットバルブを取り外した

これでキャブレター内部のOリングやゴム類の部品の取り外しは完了です。

※チョークだかパイロットだかの先端についているノズルもここで取り外しておきましょう 

取り外した部品類を一纏めにして冷蔵庫に入れておきます。

冷蔵庫に入れる

次はチョークバルブを取り外していきましょう。

まずはチョークレバーを取り外す必要がありますので、

スライドレール部分に入っている固定部品を外側にスライドさせて取り外します。

固定部品をスライドして取り外す

同様にしてもう一つの固定部品をスライドして取り外します。

※厳密にはこちらの部品は取り外せません

もう一つの固定部品をスライドして取り外した

あとはスライドレールをチョークから取り外すだけですねー。

スライドレールを取り外した

次はチョークバルブ本体を取り外していきます。

よくあるチョークバルブはボルト形状のキャップで固定されていますが、

このミクニのキャブレターの場合は爪で引っかけて固定しているだけです。

取り外すにはチョークバルブの引き手部分と反対側にある

爪を引っ込めて押し出して取り外します。

爪を押し込んで取り外す

爪を引っ込めたら、チョークバルブを指で引っ張って

キャブレターから引き抜いてきます。

チョークバルブを引き抜いてくる

実に取り外しと取り付けが容易ですが、

固定爪が折れるとどうしようもなくなるのが欠点です・・・。

んでこれが 取り外したチョークバルブです。

取り外したチョークバルブ

チョークバルブについている部品を全て分離させます。

チョークバルブの部品を分離させる

チョークバルブって通常真鍮製なんですが

これはどうみても完全にプラスティック製なんですね・・・。

大丈夫なのかよ。・・・ったくもぅ。

まぁいい。

次は吸入口のエアージェットを取り外していきます。

吸入口のエアージェットを取り外す

んまぁ~これが固くって固くって・・・。

これ以上力を入れると割れてしまいそうなので、経路の疎通を確認して取り外すのはやめました。

無茶して後戻りできなくなるよりかは賢明な選択です。

このエアージェットの疎通確認ついでに、ほかのジェット類の疎通も全て確認しておき、

完了次第いつも通りキャブレタークリーナーの原液に浸け込んでいきます。

キャブレター本体を浸け込む

細かいジェット類に関しては別容器に入れて浸け込んでおきます。

ジェット類を浸け込む

浸け込む必要が無い部品類がこちらです。

浸け込まない部品

この中にあるバキュームピストンのレールは汚れもひどくついているので、

水で綺麗に洗浄しておきましょうか。

汚れているレール

黒くなっていますね。

水で洗浄しますが、この黒い汚れがまたシツコクってなかなか綺麗になりません。

ブラシで洗剤を使用してこすっても綺麗になりません。

水でレールを洗う

プラスティック製なので、細かい溝が出来て汚れがその中に入り込んでいるんでしょうね。

半ば意地になってゴシゴシとシブトク擦って、やっと綺麗になりました。

やっと綺麗になったレール

まぁ少し黒い部分は残っていますが、おおむね問題ないでしょう。

じゃ今日の作業はここまで!

この続きはまた明日にでも~。

じゃ最後にいつもの閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

19.6℃

夜になって雨が降り始めましたが、提灯をぶら下げて夜用に衣替えした

だんじりはそれでも動き続けています・・・。

雨のごくろーさんです。はい。

じゃ私もカッパ着て帰宅します~ ♪

では☆

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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