ジョルノ(AF27)のVベルトを交換してみよう!

ども。

今日の天気予報は曇りのち雨。

実際の天候もお昼頃まで曇りだったのが午後には雨に。

今日の午後から納車予定だったんですよ。

実際、お客様が車両を取りに来られる時間まで

天候が持ってくれたらいいのに・・・と期待していましたが

期待も空しくむ気配がしないに。

さすがにこの天候じゃ車両は取りに来ないだろうし、

連絡が入るとも思えない。(見れば分かるし)

こんな大雨の中を初心者にバイクをお渡しするのは茶過ぎますし、

何より車両を取りに行くのを躊躇するもんです。

↓ 続きを読む ↓ 

とーこーろーがーどっこい。

雨の中ご来店下さいました♪

一瞬目を疑いましたが紛れも無く本日納車予定のお客様。

お母様と一緒にご来店下さいました。

お客様に開口一番で、

 えぇ・・・っと、今日は来られないと思っていました( 』

この雨の中ですし、初めての公道走行ですし、慣れてないバイクですし・・・

 日程変えられた方がいいと思いますが・・・

バイクに早く乗りたい気持ちもよく分かります。

忙しくてなかなか引取りに来れないのもよく分かります。

でも・・・

10代のの子ともなると話は別。

万が一にもスリップでもして怪我したら大変です。

車から降りてきたお母様に、

どうしても日程の調整が難しい様なら、ご自宅まで車両お持ちしましょうか?

 娘さんが怪我したら大変ですし、何より帰路道中が心配です。。

一度は後日改めて来店すると言って車に戻りましたが、

やはり衝動は抑えられなかったようです。

バイクの取扱方法を説明し、書類をお渡しして雨降りしきる中

最後に一言。

走行して少しでもが有るようならすぐに戻ってきて下さいね。

見えなくなるまで後姿を見送りましたが、

配で仕方ありません

道中バイクの取扱に慣れている人間でも、

30分は掛かる道程を初心者ライダーが雨の中・・・・。

心配していましたが、1時間近く経った時店の電話が鳴りました。

○○です!今自宅に無地到着しました。有り難う御座いましたっ!

いやぁ~かった。

ほんと何事も無く帰宅出来た様で一安心。

次回のオイル交換のご来店を忘れないように伝えて電話を切りました。

お電話有り難う御座いました。

じゃいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

28.2℃

朝はまだ雨が降っていなかったので、ややいつもよりも

温度が高めで湿気臭い感じでしたね。

週末に掛けても曇りと雨が続くようですし、台風も3号ぐらいまで

既に発生しているようですね。

さて、今日ご紹介するのはこちらの車両。

ホンダ ジョルノ(AF27)

ホンダ ジョルノ(AF27)ですね。

現行モデルの4サイクル車両ではなく、古い2サイクル車です。

通学途中にエンジンが吹けなくなってしまい、お客様とお話しながら

エンジンを掛けて拭け上がらない症状を確認していると・・・・

ぎゅももも・・・・・・!!!!!!

はい、その通りです。

私が止めを刺しました。

この音聞いたので吹け上がらない原因ははっきり分かりましたがw

お預かりして早速修理開始。

プーリーカバーの固定ボルトを取り外していきます。

プーリーカバーのボルトを緩める

AF27のジョルノやDioは前後分割式のプーリーカバーになっています。

まずは後半分のボルトを全て取り外してプーリーカバーを開けてみましょう。

後ろ半分のプーリーカバーを開けてみた

汚れは溜まっているけどそんな大したことになってそうな

雰囲気はありませんよねぇ・・・・・あらら???

Vベルトが見当たらない・・・

クラッチの部分をもう少し横から見てみると、

ベルトの千切れた繊維が絡まってる

居ましたよ、居ました。

Vベルトの千切れた繊維が。

でも見える範囲には千切れたはずのVベルトがありません。

んじゃ続いて残る前半分も開けて見ましょう。

残る前半分のプーリーカバーのボルトを外す

カバーの上に溜まっている砂利とオイル汚れが

凄まじいことになっていますが、これは最後にキレイに掃除します。

ボルトを外したらカバーを取り外して内部を見てみます。

前のプーリーカバーを取り外した

開けると同時にザラザラザラ~っとこんな感じ。

千切れたVベルトのカスとか。

見事に粉々です。

これこそまさに粉々と言う言葉が似合いますw

冗談はさておき、 先ほどの写真でもプーリーの後から少し見えていた

Vベルトであったであろう繊維の状態をもう少し近づいて確認してみます。

プーリーに巻きついてる

プーリー部分にキレイにVベルトが巻きついていますね。

早速プーリーを取り外していきましょう。

まずは表面のセンターナットをインパクトレンチで緩めます。

センターナットを緩める

センターナットを取り外すとドライブフェイスが外れますので

取り外して確認してみます。

渦巻き上になったVベルトであったであろうソレ

気持ちいいぐらいキレイに巻きついてます。

渦を巻いたまま引っ張るときれいに外れました。

渦を巻いたまま取り外した

Vベルトの表面の薄皮?(ブランド名が印字されている部分)を残して

あとの部分は粉末と大小さまざまな黒い塊に変化しました。

プーリーも取り外してみましょう。

プーリーの表面

プーリーの表面にも黒い跡と激しく擦り付けられた跡がクッキリ残ってます。

完全に溝を取りきる事は出来ませんが、取り付け前に出来る限り凹凸を消してから

元通り組み戻したいと思います。

それより、内部のウェイトローラーの様子が心配でしたが

想像していたよりもキレイな状態でしたので安心しました。

ウェイトローラーの状態

多少の減りは有りますがまだ暫くはこのままの状態でも使用できますので

今回は交換せずに洗浄とグリスアップだけ行います。

プーリーは一度置いておき、次はクラッチ廻りを分解していきましょう。

まずはクラッチアウターのセンターナットを取り外します。

クラッチアウターのセンターナットを取り外す

ナットを取り外したらクラッチアウターを手前に引いて取り外します。

クラッチアウターを取り外す

取り外したクラッチアウターを横から確認してみます。

千切れた繊維が挟まってる

シーブ部分にVベルトの千切れた繊維がビッシリ挟まってます。

トルクカムを広げて内部に挟まっている繊維を清掃し、

クラッチシュー近辺に溜まっている破片なども全てエアーブローしておきます。

取り外したついでにクラッチシュースプリングの状態も確認しておきましょう。

これで駆動系の取り外し作業は終わりました。

激しく粉だらけになっているクランクケースを、

粉だらけのクランクケース

エアーブローしてキレイに汚れを吹き飛ばしておきましょう。

エアーブローする

汚れが酷い部分などはハブラシなどを使用して

汚れやカスをとっておきます。

じゃクランクケースのエアーブローが終わったら話はまたプーリーに戻ります。

予め洗浄したプーリーにウェイトローラーを入れていきますが、

いつも通りシリコングリスをウェイトローラー表面に薄く塗っておきます。

ウェイトローラーにシリコングリスを塗っておく

シリコングリスを塗り終わったら、ウェイトローラーの向きに注意して

プーリーにウェイトローラーを入れていきましょう。

ウェイトローラーを入れる

ウェイトローラーを入れ終わったらエンジンにプーリーを

元通りプーリーボスと合わせたまま入れましょう。

エンジンにプーリーを組み戻す

あえて書いてないですがプーリー表面もダブルアクションサンダーに

800番のペーパーを付けて表面の凹凸を馴らしてあります。

全ての凹凸を取る程削ると変速に異状が出たり、Vベルトに余計なストレスを

与えてしまうので、軽くならす程度しかしていません。

次は清掃したクラッチのベアリング部分にグリスアップします。

ベアリングにグリスを塗る

手前のニードルベアリングにも擦りこむ様にグリスアップ。

中空部分はトルクカム用直通なのでここにも忘れずグリスアップ。

一番奥のボールベアリングにも届くようにしっかりグリスアップ。

グリスアップが完了したらエンジン側に戻します。

エンジン側にクラッチを戻す

数回クルクルと回してグリスを馴染ませたら、クラッチを手前にずらして

トルクカムを開いて予め新しいVベルトを掛けておきます。

その後、クラッチアウターをインパクトレンチで締め付けて、

さらにトルクカムを広げてVベルトをなるべく落とし込んでおきます。

Vベルトを落とし込んでおく

Vベルトをしっかり落とし込んだ状態で、写真のように上下のベルトを

指で挟みながらドライブフェイスをスプラインにしっかりと合うように

取り付けてからインパクトレンチで締め込んでおきましょう。

これで駆動系の取り付けは完了です。

次は取り外してあるプーリーカバーをキレイにしていきます。

カバー内側はこんな状態になっているので、

プーリーカバーの内側

エアーブローしたあと、洗浄液で内外共にきれいにします。

プーリーカバーを洗浄する

洗浄した後はキックギヤ周辺のグリスも流れてしまいますので、

必ず回転軸部分にグリスアップしておくように。

んでキレイになったプーリーカバーを元通り戻して完成です♪

キレイになったカバーを取り付けた

エンジンを始動して軽く吹け上がるのを確認し、

店の近所を少し試乗して問題なく変速されるのも確認できました。

最後に車両全体を洗車して完成です~♪

じゃ今日はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

19.6℃

雨が降っているんでちょっと肌寒いですー。

合羽着てバイクに乗るのは面倒です。はい。

ではまた♪

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
人気ブログランキングへ今日もポチッと明日もポチッと♪ブログランキング参加中 

[ratings]

スポンサーリンク

コメント

  1. おっつ より:

    コメント失礼します
    ドライブフェイスを外してその後プーリーを外そうとしたのですがとれないんですけど何か原因があるんですかね?
    車種はスタンドアップタクトです。
    また取り付ける時にドライブフェイスが安定せずナットを閉めてもガバガバなんですがつけ方があるのですか?

    • こんにちは。
      プーリーが外れないのはクランクシャフトのスプライン部(ギザギザの所)に
      ランププレートが食いついている事が原因です。
      この時代のホンダ車は外れにくくなることが割と多いので、潤滑油をクランクシャフト部に
      吹き付けて裏側に指を入れてランププレートを押さえながら、まっすぐに手前に引きながら
      取り外して下さい。

      取付時のドライブフェイスのガタつきですが、ベルトはしっかりと
      落とし込んだ状態にしてたわませてから、ドライブフェイス、
      キックギヤが掛かる特殊な形状のワッシャの
      スプラインをちゃんとあわせてから締め付けていますか?

      もしそうじゃないとしたら、特殊な形状のワッシャがスプラインに
      対して合ってない状態で締め付けていることになるので
      スプライン部を痛めている可能性があります。

      メーカーは違いますが基本は同じなので
      こちらの記事を参考にして下さい。
      http://www.centrum.jp/wordpress/?p=19766