PCXのリヤホイール部からの異音を解消してみよう!

ども。

今日は母の日ですよー。

日頃お世話になっているワイフにプレゼントでも買って

早々に帰宅して~♪

ほぉ・・・・

ま・・・まぁ、だけの話ですがw

実際は修理作業が輻輳していてそれどころじゃありません。

当然、ブログを書いて帰る頃にはプレゼント的な物を

売っているお店も閉店している事でしょうし。

↓ この続きを読む ↓

要はその思いやる気持ちが大事ってことですよw(自分で言うな)

皆さんはこんな大人にならないように注意しましょう♪

とにかく、ブログ執筆を超特急で完了して帰宅します~。

まずはいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度からお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

22.6℃

朝は暖かいんですがね・・・夜がちょっとねぇ・・・。

今日ご紹介するのは、タイトルにあるとおりコチラの車両。

以前から何度か登場している、

ホンダ PCX

ホンダ PCXですね~。

ついこの前までは、

ホンダ PCX

真っ白だったのが、いつの間にやらカラー変更されていました。

なんとも表現しにくいカラーリングです。

ガンメタっぽいし、パープルっぽいし、ブラウンっぽいし。

えぇ~ぃ、ややこしいw

全部足してガンパープウンにしておこう。うん。

で、今回のご入庫はというと

以前にも修理したはずのセカンダリシーブ(クラッチ部)の音鳴り再発です。

しかも、前回交換が6000kmぐらいで音鳴りがしたので交換し、

それからまた6000kmほどで今回ですか。

狙ったかのように6000km前後刻みの症状再発。

まぁ、2回ぐらいなら偶然と言っても納得できますが

3回続くとなると単なる偶然とは思えなくなります。

初回修理した際は、セカンダリシーブのベアリングの打ち替えを行いましたが、

今回は同じ事をしても仕方ないので、セカンダリシーブASSYを交換します。

※トルクカムは非交換

音鳴りはこのあたりから聞こえます。

音鳴りの場所

ホイールを回すと物凄い音がします。

交換前と交換後の動画を撮影していますので、音を聞き比べて下さい。

※動画は最後にまとめてご紹介します。

さっそく部品交換の為にカバー類を取り外します。

まずはメッキプーリーカバーから。

メッキカバーを外す

メッキプーリーカバーを外したら、ケースカバーを取り外します。

ケースカバーを外す

ケースカバーを開けますが、 カバーとエンジン側の間に

金属製のカバーガスケットが入っていますので、曲げてしまわないように

注意して取り外す事。

ケースカバーを取り外す

カバーガスケット

ケースカバーを取り外したらクラッチアウターを固定している

ナットをインパクトレンチで取り外します。

ナットを取り外す

ナットを取り外したらクラッチアウターを取り外します。

クラッチアウターを取り外す

次はクラッチ本体を取り外しますが、ベルトを掛けたままでは

取り外す事ができませんので、セカンダリシーブを

広げてベルトをしっかりと落とし込んでおきます。

ベルトを落しておく

ベルトをしっかり落とし込んでからクラッチASSYを手前に引いて

取り外しつつベルトも一緒にクラッチから取り外します。

クラッチASSYを取り外した

次はクラッチシューとセカンダリシーブを分解しますが、

大きなセンターナットはインパクトレンチなどで最後まで取り外さない事。

最初だけ緩めたら後は、センタースプリングに押し出されるクラッチシューを

しっかりと押さえ込みながらナットを取り外します。

クラッチシューとシーブを分解した

クラッチセンタースプリングが効いているので、

ナットを取り外す際は怪我しないように注意して下さい。

次はシーブからセンタースプリングの台座を取り外しますが、

こんな風に手で掴みながら回すようにすると簡単に取り外せます。

そう、ちょうどドアノブを回すように。

センタースプリングの台座を外す

( ガ チ ャ ) 

台座を外すとトルクカムが見えました。

トルクカム

トルクカムのピンをラジオペンチで抜き取ります。

トルクカムのピン

ピンはカラーとツーピースで構成されていますので、無くさないようにしましょう。

ピンを取り外すとセカンダリシーブ、トルクカムに分解できます。

※2つを合わせた総称がセカンダリシーブと呼ばれ、

トルクカムがムーバブルドリブンフェイスで、もう一方が

セカンダリドリブンフェイスという名称が正しい呼称です。

ご指摘頂きましてありがとうございます!!

シーブを分解した

今回交換するのは、写真左側の部品です。

そしてメーカーから届いた部品がこれ。

新品のプライマリシーブ

グリス5ヶ国語対応説明書付き。

ただし、説明書にかいてあるようなチューブには決して入っていませんが

袋から取り出してセカンダリドリブンフェイスを見てみます。

どれどれ・・・(確かベアリングだけ打ち変えた際は

NTN(国産)のベアリングだったが、)ASSYだとベアリングはっと、

やはり国産じゃない

やっぱり国産じゃないのかなこりゃ?

GHJだか、INAだか。

で、早速調べてみました。

どうやらタイとかじゃないみたい。

私が見つけた情報が正しければこのメーカーが作っている模様。

Schaeffler Technologies AG & Co. KG

なんちゃらテクノロジーズっていうどうやらドイツ?のメーカーみたいです。

ほんとか?

まぁ調べた所で別にどうってことも無いんですが。

先ほどのニードルベアリングはなんちゃらテクノロジーですが、

反対側についているボールベアリングはというと・・・

ボールベアリング

オイルシール部分にNSKの文字。

そうか・・・NSKか・・・・うーん・・・

NSKって、国内メーカーじゃねぇか。

どうなってんだ。

ニードルベアリングはなんちゃら(全部書くのメンドクサイ)で、

ボールベアリングはNSKですか。

じゃ、前回ベアリングだけ打ち変えた際の

ベアリングのメーカーはというと、

NTN JAPAN!

ニードルベアリングはNTN JAPANの文字。

じゃボールベアリングはというと、

・・・・見えない

写真では分からんですがこのオレンジ色のオイルシールは

一般的にオートバイでは良く見かけるタイプですよね。

私にはNTN製に見えますがどうでしょう。

ベアリング単品で取寄せると、NTN製のベアリングで

セカンダリシーブASSYで購入すると、NSKとなんちゃらの組み合わせ。

ベアリングやボルトなどの場合、メーカーはサイズで分けて部品番号を指定しているので

車種を問わず同サイズならばこのベアリング。といった感じで

NTN製に統一されて出てくるんでしょうね。

まぁとやかく言っていても仕方ないので、

付属のグリスを塗り込んで元通り組み戻していきます。

グリスを塗って組み戻していく

ナットを締める

最後に忘れずに金属製の細いカバーガスケットを入れて

セカンダリシーブの交換完了です~。

交換作業完了

では、交換前と交換後の音を聞き比べて下さい。

まずは交換前の動画から。

次はセカンダリシーブの交換完了後です。

音鳴りはなくなりました。

※動画では音が鳴っている様に聞こえますが実際は正常です 

いかがでしたか?

交換前の音鳴りがいかに大きな音か良く分かって頂けると思います。

ぜひ一度ご自身のPCXの音も聞いてみて下さい。

分解してみたら何か分かるかと思っていましたが、

音が鳴っているベアリングを指で触って見ても特に音が鳴りそうな

ゴリゴリ感も無いんだけど、シャフトに差し込んで回すと音が聞こえます。

音鳴りの原因はベアリングで間違いありませんが、

時間の関係上、諸悪の根源を突き止めるには到っておりません。

お客様にも事情を話し、再度様子を見てもらう旨お伝えしました。

今年の夏頃’(だったかな)でメーカー保障が切れてしまいますが、

同一箇所のトラブルの場合はそうとも言ってられませんし、

走行距離の則性

※18000kmで再々発した場合

は噛み付いておかなくては、と思いますよね。

ともかく、原因の特定には到ってないにせよ

音鳴りはセカンダリシーブ交換で解消したということで。

じゃ、今日はここまで。

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

15.4℃

あぁ~寒い。

ネックウォーマーを着用せねばならんって、5月の気候ですか?これ?

ではまた明日♪

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コメント

  1. いえいえ( ´▽`)
    こちらこそ記事の修正が出来て良かったですよ~。
    記事の加筆修正ってなかなか難しいので
    こういった指摘を頂くまで放置プレイなんてザラですから(笑)
    間違った情報を晒していたと思うと赤面です(;´Д`)

    プライマリ、セカンダリはブートデバイスの優先順位を示す単語として
    確かに使用されていますね。
    私も自信でサーバーの運営をしており、Windwos3.1の頃から
    ハード、ソフト共に慣れ親しんで来ているにも関わらず
    記事を書きながら気が付いてないとか穴があったら入りたいですwww

    少しでも皆様のお力になれるブログであれば幸いです。

    大事な事が何にも書いてない中身の無いブログが多く、
    それに嫌気が差して・・・というのがこのブログを書こうと思った
    キッカケなのです。

    同業からは割と冷たい視線(※)で当初は見られていましたが、
    今ではこのブログによる集客効果が驚く程高くなり
    大したもんだ、大したもんだ、と持て囃される様になりましたw
    ※商売の手の内を明かしてどうするんだ!全く!みたいな事です

    これからも良質な記事を書ける様に努力しますので
    応援宜しくお願い致しますm(__)m

  2. こんばんは!コメント有り難うございます!

    えっと・・・おっしゃる通りwww

    プライマリはいわゆるドリブン側で
    セカンダリはつまりドライブ側です・・・。

    これは赤面ですね(⌒-⌒; )
    書いてる時は全く気が付かないのに・・・一度記事を書くと
    あまり自分では見なくなるので、いやはやこれはお恥ずかしい。

    スグに訂正入れておきますm(__)m

    ちなみに、スクーターでもプライマリ、セカンダリという考えはします。

    ただ、いつもブログを書く時に悩んでしまう点なのですが、
    各パーツってメーカー全て統一された同じ名称で呼ばれているという事が
    わりと希有なことでして、全てのメーカー、車種で同じ部品を説明すると
    一部のメーカーではドリブン、また一部のメーカーではプライマリ、と呼び名が
    異なっている事があるのです。

    ヤマハではプライマリ、セカンダリという呼称が使われています。
    http://www.yamaha-motor.co.jp/parts-search/genuine/drivebelt/0004/

    なので、これは言い訳じゃ無いですけど(笑)、
    どの名前がどのメーカーの呼び名だったか、はたまた
    250ccクラスのドライブユニット部での名称だったのか、頭が混乱しているのかもしれません。

    ムーバブルとかドリブンとかドライブとかって名称、
    あちこちで使われすぎてて(⌒-⌒; )

    ご指摘有り難う御座いました♪

  3. ゆう より:

    ありがとうございます!
    早速取り替えてみました!異音解消!やっぱりこの車種はココがネックみたいですね・・・
    外してみたプライマリーシーブのベアリングを手で触ってもそんなにゴロゴロしないんですがねぇ。本当に繊細なトラブルのようなきがします!
    本当にありがとうございました!

  4. ゆう より:

    私のPCXも同様の音がでてます・・・。プライマリーシーブのassyの型番って教えていただけませんでしょうか?

  5. ごますけ より:

    ベアリングを新しくすれば音消えたと思います