ども。
毎年、この時期になるとやってくるお客様が居ます。
別に何か買ってくれるという訳でもなく、
一言も喋らずに店内をグルグル回って散策し
私が声でも掛けようかと動きを見せると帰っていき、
またしばらくすると戻ってきて店内を散策していきます。
勿論、今まで一言も言葉を交わしたことはありません。
猛スピードで入口から入ってきて、
グルグルと5周ぐらい散策が終わると帰っていきます。
だいたい、一度やって来ると2~3回は時間を置いて
やってくる、そのお客様ってのは
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あまりにも猛スピードなのでカメラのシャッタースピードが
追いついていませんが、なんとなく分かっていただけますでしょうか?
なんか分かりにくいですね。
もう少し拡大してみましょうか。
もうお分かりですよね。
そう、ツバメです。
毎年この時期になると巣作りできる場所を探しに、
店内に猛スピードで飛び込んできます。
あまり脅かさないように、入って来たときには息を殺して
ジッとしているんですが、今日はある出来事に驚いて声を出してしまいました。
ちょうどお客様からのメールを返信するためにPC前に座って
作業しているとツバメが入ってきました。
『おぉ~今年も来たか~。』
息を殺してジッと店内を飛び回るその姿を見ていると、
なにやらツバメが不穏な動きを見せます。
こちらを向いてホバリング?していると思ったら、次の瞬間・・・
突 撃 っ ! !
驚いてぬおぉっ!と声を出すと同時ぐらいに目の前で急旋回。
頬に風を感じるぐらい近い距離での急旋回だったので驚きました。
当のツバメも声に驚いたのか、あまりに近づきすぎて驚いたのか、
一目散に飛び出していきました。
今年は1つ勉強になりました。
オブジェと化すほど
ジッと動かないと逆に危ないw
結局数分後、またそのツバメは戻ってきて
グルグル回った後、どこかに行ってしまいましたが。
あぁ・・びっくりした。
と、今日起こった珍事でした~♪
巣を作るなら軒先にどうぞ。ツバメさん。
今日は数日前に入庫予約を頂いていた
こちらのお客様がお昼前にご来店。
ヤマハ ドラッグスター250ですね。
以前、シーシーバーの取り付けてご紹介したお客様です。
今回のご入庫は・・・・
ブレーキペダルがぐにゃり。
どうやら、お友達にバイクを貸してあげたらコケちゃった様で、
せっかくの新車(走行1200km)がアチコチキズだらけ。
まぁ~貸しちゃったボクも悪いんで仕方ないですよね~。
そうですね。人に貸すということはそういうリスクもありますね。
キズが付いてしまった部分はともかく、ブレーキペダルは
操作感が著しく悪化しているので直す必要があります。
でも、ペダルを買い換える程でもないので今回は修整しました。
先ほどの写真と修整後の写真を並べてみます。
修整前↑ 修整後↓
修整時にブレーキペダルに2mmほどのキズが付きましたが、
お客様も大変満足して帰られました♪
ではいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。
19.4℃
昨日の真夏日の暑さとは打って変わって、今朝は少し
肌寒さを感じました。
さて、好評(?)連載中の
イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!
シリーズですが、いつの間にやら今日で6回目となります。
いつまで掛かるんだ?と自分でも心配になってきましたが
最後までお付き合いよろしくお願いします。
今までの記事は以下のリンクよりご覧いただけます。
■【第1回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!
■【第2回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!
■【第3回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!
■【第4回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!
■【第5回】イントルーダー800(VS52C)のキャブレターをオーバーホールしてみよう!
前回まではたしか、
キャブレターのオーバーホール作業が完了した所まででしたね。
いや、正確にはオーバーホール完了ではなく、
キャブレターインナーパーツの組み戻し完了ですね。
今日はこの続きをご紹介します。
インナーパーツの組み戻しが完了したキャブレターを
そのまま使用するのはイケません。
特にフロートバルブを再使用していたり、フロートを新品交換している場合は特に。
必ず油面調整作業が必要です。
まずはリヤ側のキャブレターから油面の調整を行います。
リヤ側のキャブレターはホリゾンタルキャブなので
キャブレターを水平にして油面を計測します。
キャブレターを固定する前に、事前準備として
燃料供給ホースと油面計測用のホースをドレンに接続しておきます。
ドレンのボルトは予め緩めておいて下さい。(取り外す必要はありません)
次はキャブレターを水平にして固定する為、
万力でこの部分を優しく挟んで固定します。
あまり強く締めすぎないように注意します。
水平を出す為にバキュームピストンのフタ部分に
水平機を置いて水平を出します。
水平を出す際は十字方向全てで水平になるように確認する事。
水平を出した状態がこちら。
水平を出したら油面を計測します。
予め接続している燃料ホースにガソリンを注ぎ込みます。
リヤ側のキャブレターは、フロント側キャブレターへのガソリン供給ラインも
通っている為、フロント方向へのガソリン流通経路は
噴出す前に塞いでください。
ガソリンを入れるとドレンに接続したホースにガソリンが満たされていきます。
ホース内部にエアーが噛んでいる場合は、ホースを上げ下げしながら
ホースを指で叩くとエアーが抜けます。
さてさて、新品のフロートを取り付けたリヤ側のキャブレターの
油面はというと・・・
う~んちょっと油面低すぎます。
規定はフロートチャンバー合わせ面から9.5mm±0.5mmです。
どう見ても15mmぐらいあります。
もう一度フロートチャンバーを開けて
フロートのフロートバルブとの当たり面(リップ)を調整し直して
再度油面を計測します。
調整完了後がこちら。
先ほどよりも数mm油面が上がりました。
ただ、車両が古くなってくると特にスズキ車の場合は
燃料が濃くなる傾向がありますので、油面を調整する際は
規定油面の-側イッパイで調整します。
つまり今回の場合でいうと、油面は10mmとなるように設定しました。
次は少々面倒なフロント側キャブレターの油面調整です。
リヤ側のキャブレターと違って、フロントキャブレターは
ダウンドラフトなので油面の計測は水平じゃダメ。
イントルーダーの場合は75度に設定する必要があります。
そんなのどうやってあわせるんだよ・・・・。
実は少々アバウトなやり方ですが、今まで問題なくやってきた方法を
ご紹介します。
まずはリヤ側同様に必要なホース類を接続した状態で
万力にキャブレターを挟みます。
挟む部分はバキュームピストンのフタとキャブレターボディの
合わせ面当たりを優しく挟みます。
挟む際は、吸入口の部分に水平機を当てて左右の水平を
出しながら固定します。
キャブレター左右方向の水平が出たら、次は目視でこの部分が
水平になるように水平機を当てて水平を出します。
このキャブレター側のラインを水平にすることにより、
キャブレター角度が75度となります。
水平が出たら燃料ホースから燃料を入れて油面を計測します。
随分とこちらは油面が高いようです。
フロント側の規定油面は基準線から下方向に17.0mm±0.5mmです。
現在のままだと12mmぐらいあって、確実に燃料が濃くて
プラグが真っ黒けになるか、アイドリングで被ってきて
片排になることマチガイナシです。
フロートチャンバーを開けてリップを調整し、
規定の油面になるまで調整しました。
調整後がこちら。
先ほどと比べて油面が低くなりましたね。
これで基準線より下方向に17.5mmです。
それにしても、イントルーダーシリーズの規定油面の
許容量があまりにもシビア過ぎると思うのは私だけでしょうか?
±0.5mmってw
他のメーカーとか他車種の場合、許容範囲って
±1mm位はあるんですけどね。
まぁそれぐらいシビアなバイクってことなんでしょうね。
これで油面調整は完了です。
次はシンクロケーブルを取り付けて、同調の調整を行います。
まずは再使用するシンクロケーブルにオイルを通し、
末端部分にグリスをしっかり塗って準備します。
シンクロケーブルのアジャスター部分は特に
しっかりとグリスを塗ってボルトのすべりを良くしておいてください。
エンジン始動後の同調調整で、ボルトが固すぎると調整しにくいので。
取り外した時の逆の手順でシンクロケーブルを
とりあえずキャブレターに接続します。
ケーブルを取り付ける際は、ケーブル先端のタイコが入る部分や
可動部分にグリスを塗っておくのを忘れずに。
では前後のキャブレターの同調調整を始めます。
まず、リヤ側キャブレターのアイドリング調整ボルトを回して、
この穴が少し見えるぐらいに調整します。
この穴を基準としてバタフライの開き量をあわせます。
適度に穴が見えるようにアイドリング調整ボルトを回して
バタフライを開けたら、フロント側のキャブレターの
シンクロケーブルアジャスターを回して穴の見え方が
同じになるまで調整します。
ワイヤーはいつも完全に張っているとは限りませんので、
何度かバタフライを全開から指を離して一気に全閉し、
開閉時の衝撃を与えつつ何度も確認しながら前後の
キャブレターの穴の見え方をアジャスターを回して調整します。
調整が終わった状態を二つ並べてご覧ください。
リヤ側 ↑ フロント側 ↓
これで目視による同調調整は完了です。
あとはエンジン始動後にバキュームゲージを使用して
細かな調整を行えばOKです。
調整完了後、シンクロケーブルアジャスターは固定しますが、
あまり強く固定しないように。
後ほどエンジン始動後に再度調整する必要がありますので、
緩まない程度のトルクで締めておきます。
で、これがシンクロケーブルの調整完了後です。
なお、シンクロケーブル調整時は、
車両に取り付けられている状態に限りなく近い状態で調整する事。
写真の様にワイヤーが無負荷の状態で調整すると、
車両に装着後、ワイヤーが引っ張られて同調がズレますのでご注意を。
※メンドクサイ車両だとか思わないようにw
さぁどんどん作業を進めます。
次はキャブレターの各リンクや回転部分に
WAKO’sのビスタックグリスを塗っていきます。
キャブレタークリーナーに浸け込む事によって、
殆どのグリスが流れ出てしまっている事でしょうから。
忘れずにグリスアップしておくこと。
グリスアップ箇所をザザザザ~っと写真を連ねてご紹介。
以上の場所にグリスをしっかり塗っておく事。
グリスアップ完了後はチョークケーブルを取り付けます。
リヤ側はキャブレターを車両に装着する際に組み付けますので、
フロント側のみ先に取り付けておきましょう。
部品を順番にケーブルに通し、ワイヤー部分にしっかりとグリスを塗り込み、
プランジャー(バルブ)部分には薄くシリコングリスを塗っておきます。
チョークケーブルを引いた状態にしておくと
バルブが外れないので取り付ける際は引いた状態でキャブレターに取り付けます。
これでキャブレターの準備は完了です。
あとは車両にキャブレターを取り付けていくだけです。
それにしても、イントルーダーってのは
長期間置いているとチョークバルブが固着して動かなくなる車両が多すぎます。
いや、見た目的にはチョークレバーを引けるし、戻せるんですが
戻っているのはレバーだけで肝心要のチョークバルブが
戻りきっていないとか、ワイヤーが内部で外れてそもそも動いていないとか、
そういう車両が多いです。
そう簡単に外せるようなもんじゃないので、
なかなか点検とかも出来ないのが原因でしょうね。。
皆様こんな経験ありませんか?
チョークを引いてエンジン始動したあと、レバーを戻しているのに
なんだかちょっと調子が悪くって、(被るような症状)
しばらく走っていると症状が収まるんだよな~ってことないですか?
これはもしかしたらチョークバルブの動きが渋くなっているかもしれません。
チョークレバーを戻した後、バルブを閉じる役割は
あのか細いスプリング1つだけです。
それでなくても、イントルーダーのチョークケーブルの取り回しは
少々きつい取り回しなのに・・・。
特に経路の長いリヤ側は要注意です!
場合によっては、チョークケーブルが既に座金から
抜けていることが有りますので、横から覗いてみて下さい。
アウターケーブルの末端の金具が見えていたら要注意。
きちんと差し込んでおくように。
じゃ今日はここまでにします。
最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。
18.0℃
今日の帰りはまだ上着を着て帰ったほうが良さそうですね。
ブルブルッ
あ、そうだ、
明日は絶賛営業中なので
皆様のご来店お待ちしております♪
ではまた♪
じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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