ども。
今日は朝からお客様よりヘルプ連絡を受け
車両の引取に行って参りました。
お電話で事前に症状を聞いたところ、どうやら
リヤタイヤがパンクしてしまったそうな。
もしかしたらサイドウォール部分に悪戯されて
パンクしてしまったのかもと・・・。
自分でパンク修理材を購入してやって
みたんだけれどダメでした・・・
という事で当店に出動依頼と相成ったわけです。
もちろん、事前にサイドウォールへの悪戯でパンクしている場合、
パンク修理が出来ないので基本的にタイヤ交換となる旨
ご了解頂いてからの出動です。
ページコンテンツ
現地にて
依頼車両
※イメージ
今回引取りのご依頼があった車両はスズキ レッツ4G。
この写真は以前に修理した車両で、今のこの内容と
全く関係がない別車両です。
現地でお客様と色々とお話しつつ、状況などをお伺いし
タイヤ交換に要する時間などを打合せ。
凄まじいオーラを放つリヤタイヤを脇目にしながら・・・
現状確認
タイヤの残量も申し分ないのに勿体ないよねぇ・・・。
空気が抜けているだけでなく、ビードも落ちてしまっていて
ホイールにも少しキズが付いているようです。
見た目ではそんなに悪くない様に見えますよね?
凄まじいオーラを放つって書いてたわりに・・・・って。
問題はこちら側・・・
えwwwwww
ちょっと待ってwwwww
サイドウォールがぐっちゃぐちゃになってるんですけどw
パンクした状態で走ったにしても酷すぎる(@@;)
国産メーカーのタイヤじゃないってのも1つの
原因かもしれませんけど、こんな状態になってるのは見たこと無いです。
これ・・・完全に自分自身のホイールでサイドウォールを
欠き切ってるよね・・・・。
お客様はサイドウォールを悪戯されてキズが入ってると
言っておられましたが、それは単なる劣化によるヒビだったのでしょう。
で、こうなってしまった原因として考えられるのはこれね。
こうなってしまった原因とは?
空気圧の調整不足
空気圧を適切な状態に保っていないまま走行していると、
空気圧の減少に伴ってタイヤの接地面積が広くなりタイヤが過熱します。
タイヤのその形状を支えている要とも言える
サイドウォールが加熱して柔らかくなり、やがてリヤホイールに掛かる
加重をサイドウォールが支えきれなくなりビードが脱落。
空気圧がある程度まで下がったとしても、サイドウォール自身の強度に
よってある程度バイクってのは空気が少しでも入っていれば
走れないことも無いんですよね。
もちろん、のろのろ運転ですけど。
でも、ビードが落ちてしまうともう無理。
真っ直ぐ走ることも、のろのろ走ることですら困難になります。
そりゃそうですよ。
ホイールとタイヤが固定されていないんですから。
大切なこと
空気圧の管理不足の中にはもちろん通常のパンクも含まれています。
オーナーの皆さん忘れていませんか?
運行前点検
通常のパンクだって空気圧不足がその一因となっている
事が多いんですよ。
タイヤと言っても所詮は肉厚なゴム風船と同じ。
月に1度ガソリンを入れる際にでも空気圧チェックをお願いします。
不運な事例
鉄筋の様な物がブッ刺さっていますwww
タイヤも交換時期だからイイものの、タイヤ交換したばかりでも
こういう不運ってのは道路を走る以上ある程度は仕方無い。
路面状況も常に観察できる位の余裕を持ち、尚且つ
安全運転で周囲の交通状況に合わせた運転が出来る
ドライバーを目指しましょう。
まとめ
パンク修理材を使用すると後処理が大変な事になるのと、
サイドウォールがぐっちゃぐちゃになっているタイヤには
全くもって効果がありません。
いや、効果があるのはトレッド面で尚且つ、釘レベルのパンクまでと
思っておいた方がいいです。
それ以上の開口部を塞ぐことは難しいでしょう。
無駄な出費となってしまわないように、事前にトレッド面を
チェックすると良いでしょう。
今日もいつもの
開店時のグリップ表面温度
2.4℃
明日の大阪の天気予報
曇り時々雨!
降水確率と概況
~06時:30% ~12時:60%
~18時:70% ~24時:40%
明日の大阪の天気は、西日本の南岸を低気圧が東北東に
進むため曇りとなり、断続的に雨が降る見込みです。
こりゃ完全に明日は朝から雨だね(⌒-⌒; )
参ったな・・・・明日も朝から2台引取り依頼入ってるのに。
せめて朝だけは小降りでおねがいしまーす♪
ここからが今日の本題
先日からご紹介している
シグナスX-FIのスピードメーターセンサーを交換してみよう!
ですが、今日は中編となります。
ちょっと予定よりも冒頭部分で時間を使いすぎたので
今日の中編は駆け足気味で行きますw
前回までの記事は以下よりどうぞ。
前回の記事
前回までのおさらい
スピードメーターセンサーのカプラを点検し、特に緩みや接触不良
なども見られなかった為、次はマグネットローターを確認するために
ホイールを取外す準備をしていたところまででしたね。
今日はこの続きをご紹介していきましょう。
作業再開
ホイールの取外し
ブレーキキャリパーは既に前回の記事で取外してありますので、
今日はホイールの取外しから行きます。
ラチェットを使用してアクスルナットを緩めますが、必ず
シャフト側のボルト頭をメガネレンチなどで
共回りしない様に押さえておきましょう。
アクスルシャフトを緩め終わったらそのまま
アクスルシャフトを抜き取りたいところですが、
ジャッキアップせずにそのまま抜くことは出来ませんよね。
緩め終わった所で初めてジャッキアップしましょう。
緩める前からジャッキを当てると、ジャッキが当たっている部分に
負担を掛けてしまうのでね。
ジャッキアップポイント
本来ならばこういう場所にジャッキを当てるのは御法度ですが、
他に当てる場所が無い故に致し方なく・・・ですm(__)m
もちろん、当てている場所に負担とならぬ様に最大限の
配慮は実施しています。
ジャッキを当てる際の注意事項
これは同じ場所でジャッキアップする際に
必ず守って欲しい事です。
・幅の広い木などをタオルで包んだものを準備しておく
・アクスルシャフトを抜き取る瞬間まで身体で荷重をある程度支える
カウリングへの負担を減らすために重要な事ですので
必ず車両の状態をつぶさに観察しながら作業を進めましょう。
カウリングへの影響を心配されるのであれば、アンダーガードを取外し
サイドロアカウルも取外した状態で最適なジャッキアップポイントを
探す様にしてください。
アクスルシャフトの抜き取り
アクスルシャフトを抜き取る際、予めジャッキを車両底部にセットしておき、
アンダーカバーを少し持ち上げる位の力を掛けておきます。
準備が出来たら左手でシャフトを引きつつ、右手または右肩あたりで
フロント廻りの荷重を抜いてあげましょう。
荷重が抜けているのを確認したらそのままアクスルシャフトを
ホイールから抜き取ってしまいましょう。
アクスルシャフトを抜き取ると、ホイールの重さが無くなった分だけ
フロントの荷重が少なくなります。
こ手で支えていた車両をゆっくりと降ろしジャッキへと
荷重を徐々に様子を見ながらかけていきましょう。
ホイールの重さが無くなっている分だけジャッキアップ部に
掛かる負担も減っていますし、幅の広い木の板で
広い範囲を支えているので想像よりも負担は少ないことが分かります。
ジャッキアップする高さはホイール装着時の高さとほぼ同程度、
またはそれ以上になるようにしましょう。
低い位置で支えると車両が前傾姿勢になってしまい、センタースタンドが
外れてしまう恐れがありますのでご注意下さい。
スピードメーターセンサーの取外し
ホイールを後方へずらしてスピードメーターセンサーを
取外しましょう。
今回はホイールを完全に取外す必要はありませんので
この状態で少し置いておきましょう。
今から取外したスピードメーターセンサーの確認を行う
間だけですので。
※カウルの変形を防ぐ為、ジャッキアップ時間を出来るだけ短縮する事に努めましょう
マグネットローターの確認
あららら・・・・・。
やっぱりマグネットローターの羽部分が折損しています。
破片は恐らくセンサー内部に充填されているグリスに
混ざってしまっているのでしょう。
本来ならばこんな感じで羽がちゃんとあるんですよね。
形はちょっと異なりますけど概ねこういう感じですw
この羽が無くなるとホイールの回転と同期することが出来なくなり、
結果としてパルス信号をスピードメーターに送られず、
エラー表示(チェックランプ点灯)と共に速度計が0km固定となります。
よしよし、やっぱり原因はこのマグネットローターの破損でしたね。
まぁ分かりきっていた事ですが(⌒-⌒; )
修理出来る物も存在しているが・・・
スカイウェイブのマグネットローターの様に
こんな修理は出来ません。
これは上下二分割式のマグネットローターで、尚且つ羽部分が
現存している事が条件なのです。
ま、スカイウェイブの場合はマグネットローターの部品設定があるので
新品を購入した方が楽でいいです(⌒-⌒; )
どうしても急場を凌げないかと相談を受けた結果の処置ですので。
修理ではないですよね~この場合は(汗)
状況の確認後
マグネットローターの破損である事を確認出来たら、
もう一度ホイールにスピードメーターセンサーを取付けて
シャフトを通して仮固定しておきましょう。
部品を発注して待っている間、ずっとジャッキアップ
したままにしておく訳にはいきませんので。
それに、今も行程をご覧頂いた通り、スピードメーターセンサーの
交換はホイールを完全に取外さなくても、アクスルシャフトを抜いて
ホイールをずらせば簡単に取替える事が出来ます。
なので、部品が到着するまでの間も仮固定しておくって事ですね。
配線の取外し
アウターチューブに固定しているスピードメーターセンサーの
配線ステーを取外しましょう。
取外したステーをぐいぃっと広げて挟み込んである
ラバーブッシュ部分からステーを取外します。
ラバーブッシュが抜いてこれるぐらい広がれば十分ですので
無理に広げすぎない様にして下さい。
広げすぎると元通りにならなくなってしまいます(⌒-⌒; )
ステム部分にもクランプ
次にフロントフェンダー部から上方を見ると
アンダーブラケット(ステム)裏面が見えると思います。
そのステム部分にもスピードメーターセンサーの配線を
固定しているクランプ(ステー)があります。
工具を握った手を突っ込んで固定ボルトを取外しましょう。
そんなに固く締め付けられている様なボルト
ではありませんのでメガネレンチでも問題無いと思います。
スパナは万全を期すならチョイスしない様にしましょう。
カプラの抜き取り
予め取外し有るカバー部に見えているスピードメーターセンサーの
配線カプラを抜き取りましょう。
抜き取った配線カプラのすぐ下に配線類を纏めて
固定している太い白いタイラップ、それと
クランプの2種類でスピードメーターセンサーの
配線が固定されています。
クランプ方法やワイヤリングを間違えない様に
しっかりと記録してから配線を取外しましょう。
このクランプ部分を取外したら、下方へと配線を
スルスルスルっと抜き取るだけです♪
そしてこれが取外したスピードメーターセンサーですね。
ワイヤー式のスピードメーターケーブルと異なり、金属疲労による
配線の断裂などを防ぐために3箇所もラバークランプ部分があります。
それぐらい車体側にしっかりと固定しておく必要があるって事ですね。
ワイヤー式の場合はタイラップでギュッとされているだけだったり、
ガイドの内側を通っているぐらいの物が多いんでね。
さっ、今日はスピードメーターセンサーまで取外しが
終わりましたので、明日の後編では新品のスピードメーターセンサーに
交換する様子をご紹介したいと思います。
じゃ、今日の作業はここまで!
閉店時のTODAYのグリップ表面温度とあとがき
4.4℃
明日はよく冷えこむらしいのでイヤですねぇ・・・。
この前帰宅途中にはチラリと雪も舞っていたし。
そろそろ大阪南部でも雪が降り始める季節になったということか。
あーもうムリムリw
積雪は楽しいけど寒いのはイヤ。
わがままだけど、暖かいのに雪が降るっていう
以上極まりない気候になれば最高なのにとか思います。ええ。
割と真剣に。
帰宅時にシートが凍っていることが多い日が増えてきました。
深夜早朝にバイクに乗られる方は路面凍結などにも
十分にご注意くださいませ。
ではではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆