【第2回】マジェスティ250のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ども。

今日も朝から大忙しの1日が終わりました。

ぐちゃぐちゃの店内・・・

明日も朝から予定フン詰まりの1日になりそうです。

とにかくこの週末あたりは納車ラッシュなので

このラッシュを乗り切れば少しは楽になるかも~♪

って事で、今日も作業がまだ残っていますので

サクサクっと更新作業をば。

↓ この続きを読む ↓

先日作業したこちらのバイクなんですが・・・

カワサキ バルカン400

カワサキ バルカン400

ヒートガードが付いていない社外マフラーなので

お客様のご要望によりサーモプロテクトラップを巻くことに。

サーモプロテクトラップ

んまぁ~コレがなかなか大変。

適当に巻くと緩んでくるし、巻き方1つで見栄えも変わってくるんで

意外と時間がかかる作業です。

しかもガラス繊維が織り込まれているんで、ゴム手袋しないと

1日中手が痒くて仕方ありません。

まずはバケツに浅く水を入れて用意します。

そしてパッケージから取り出して巻かれたままの状態で

反面ずつ少し水に浸します。

ほんの少し浸すだけで十分です。

これを両面して準備完了です。

水に浸す

水に浸した後、少しずつマフラーに巻いていきます。

巻き始めは少し多めに巻きつけて、後は面積の半分ずつぐらいを目安に

しっかりと引っ張りながら巻きつけていきます。

しっかりと引っ張りながら巻く

巻くときの間隔を均一にしながらしっかりと巻きつけていきます。

そしてフロント側完成。

フロント側巻き終り

巻き終わったら、最初と最後の部分をワイヤーロックして

解けて来ない様にしておくこと。

続いてリヤ側ですが、リヤ側はエンジンとの距離が近くて

作業しにくいのでエキパイをエンジンから取り外した状態で

巻いていきます。

リヤ側のエキパイを外す

こうして外して作業すると巻き易くてGOOD。

でも引っ張りにくいのが難点。

んでフロント同様にしっかりと引っ張りながら巻いていき、

最初と最後の部分をしっかりとワイヤーロックしたら作業完了です。

リヤ側も巻き終わって作業完了

引っ張りながら締めていくので、テープに浸みこんだ

水がジワジワと滲み出てきて、エンジン廻りが汚れますので

作業完了後はキレイにふき取っておきましょう。

また、巻き終わった後は日当たりがいい場所で

然乾燥させ、水分がなくなったところで

エンジンを始動して入れしたら完成です♪

焼入れ中はが出てきますので、10分ぐらいすると

煙も出なくなりますので煙が出なくなったらOKです。

では本題に参りましょうか。

まずはいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

13.2℃

朝の温度はもう春なんですがね・・・。

夜の冷え込みが未だ収まらない美木多上1-2のセントラムモーターサイクル。

さて、昨日から始まった

マジェスティ250のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

シリーズですが、本日は第2回となります。

前回の記事は以下のリンクよりご覧いただけます。

【第1回】マジェスティ250のキャブレターをオーバーホールしてみよう!

前回は確か、

メットインボックスの取り外し完了

メットインボックスの取外しが完了した所まででしたね。

今日はこの続きをご紹介します。

まずはエアークリーナーとキャブレターを繋いでいる

ジョイントのバンドを緩めます。

ジョイントのバンドを緩める

ボルトが完全に外れるほど緩める必要はありません。

バンドが緩んだら、次はブローバイホースをエアークリーナーから

取り外しましょう。

ブローバイホースを取り外す

ブローバイホースはジョイント部分にある穴を通して有りますので、

穴から完全に抜き取っておいて下さい。

そのあと、キャブレターからジョイントを外しつつ、

クルリと上に向けておきます。

ジョイントを上向ける

こうしておくとキャブレターの脱着時に邪魔になりません。

次はキャブレターに接続している燃料ホースを取り外します。

燃料ホースを取り外す

ヤマハ系のホースバンドの形状って、

面倒な形状していますよね。ツメが3本あって掴みにくいです。

はい次はキャブレターに接続されている

冷却水のホースを取り外します。

取り外し前にホースクランプを使用して冷却水が

出てこないように2本ともクランプしておきましょう。

冷却水のホースをクランプする

ホースをクランプして取り外したら、次はスロットルケーブルを

取り外します。

スロットルケーブルを取り外す

とてつもなく汚れていますが、後々キレイになりますので

今はガマンしてご覧ください。

いや、キャブレターを分解しようと思っている

そこのアナタのキャブレターもこうなっているかもよ?

んでそうこう言っているうちにスロットルケーブルの

取外しが完了しました。

スロットルケーブルの取り外し完了

スロットルケーブルの取外しが完了したら、次はいよいよ

キャブレター本体を取り外します。

まずはケーブルホルダー側から緩めていきますが、

こちらはこういった電動ドライバーでも十分に緩める事が出来るほど

空間に余裕がありますが、

ケーブルホルダー側を緩める

問題はオートチョーク側のナットですね。

とにかく冷却水のホースが邪魔で工具が入れにくいです。

近くにある冷却水のホースを指で押さえつつやると

緩めやすいですが、どうしても工具の都合上取り外せないという場合は、

冷却水のホースを根本から取り外して作業するといいでしょう。

ホースを押さえつつ緩める

ナットを取り外すとキャブレター本体が外れますが、

キャブレター本体をいきなり引っこ抜かず、

少しキャブレターを持ち上げてフロートチャンバー底面にある

オーバーフロー排出、油面確認用のホースを忘れずに外しておきましょう。

オーバーフロー排出用ホースを外す

はい、コレでキャブレター本体の取外しが完了です。

取り外したキャブレターがこちら。

取り外したキャブレター

大丈夫かよと思うほどグッスグスになっていますが

ご 安 心 を 。

最後にはピッカピカになる予定ですから。

キャブレターを取り外した後は、必ずエアークリナーのジョイントと

マニーホールド側に詰め物をして異物混入しないように

処置をしておく事。

詰め物をしておく

ではキャブレターの分解をしていきましょう。

まずはフロートチャンバーを開けてみました。

フロートチャンバーの中身

いい感じでグリーン♪ 

ぐっどすめぇ~る♪

どんどん分解していきます。

取り外したフロートチャンバー底面にある

加速ポンプ部分を分解します。

加速ポンプ部分を開ける

マジェスティ250には加速ポンプが付いているので、

アクセルを開けるとガソリンがエンジン内部に強制的に

噴射されるような仕様です。

ということは、エンジンが掛かっていようと掛かっていまいと、

アクセルをカチャカチャ回して遊んでいると

プラグがカブってご終♪

なんて事になりますのでご注意を。

加速ポンプが付いている事により、

低速時のアクセルの急開の応答速度が速くなって

よりスムーズな加速を得ることが出来るって訳です。

社外キャブレターのFCRキャブレターやTMRキャブレター

などにも使用されている機構なんです。

マジェスティの場合は、この加速ポンプ部分からの

ガソリン漏れが意外と多いです。

ポンプっていうぐらいなんで、ある程度の圧力が掛かりますので

ガスケット性能が落ちてくると、あわせ部分からガソリンが漏れてきます。

アクセルの開閉にあわせてガソリンが、

チャッ(ジワッ)チャッ(ジワッ) 

こうなるとキャブレターのオーバーホールが必要です。

待っていてもよくなる事はありませんし、圧力が逃げていると言うことは

アクセル急開時のもたつきなどの影響も出ますからお早めに修理を。

んで加速ポンプ部分を開いた状態がこちら。

加速ポンプのフタを開いた状態

大きなパッキン部分がポンプで、

右下の2つ並んでいる上側が圧送側で、

下側がフロートチャンバー内部からのガソリン吸入口です。

この小さい方のOリングが劣化してくるとガソリンが漏れるって訳です。

今回はこのOリングを左右とも交換します。

次はフロートを取り外しましょう。

取り外したフロートを見てみると・・・

ん??

あら???

取り外したフロート

フロートバルブの当たり面が凹んでいます。

いや、凹んでいるというよりも磨り減っています。

そりゃまぁ50000kmも走れば磨り減っていて当たり前ですが。

だがしかし、

予算の都合上これ以上は・・・交換しない方法って無い?

いや、なんとかなるでしょうけど、

ケチって後でトラブルでても知りませんよ~。

って事で交換せずに今回は使用決定。

次はフロートバルブが収まっていた部分の

バルブシートを取り外します。

取り外したフロートバルブとバルブシート

バルブシートはフロートを支える支柱の間にあるので、

取り外しの際は支柱に細心の注意を払いながら取り外しましょう。

※再使用を考えての取り外しは余程の事が無い限りしないように。

キズをつけずに大事に大事にと思ってやればやるほど、

支柱を傷付けたり、最悪の場合支柱を折ってしまったりする場合が

殆どなので、再使用を考えずにペンチなどで一思いに抜き取るのがオススメ。

そしてそれ以外のジェット類をすべて取り外した状態がこちら。

ジェット類の取り外し完了

内部にメインジェットのノズルが残っていますが、

これは後ほど取り外しますのでご安心を。

次はバキュームピストンを取り外しましょう。

キャブレター上部のフタを開けると

スプリングとあわせてバキュームピストンがあります。

取り外したバキュームピストンがこちら。

取り外したバキュームピストン

バキュームピストンを取り外したら、必ずゴム部分に

亀裂や穴あきなどが無いか適度にゴムを引っ張って確認するように。

今回のバキュームピストンは再使用可能な状態でした。

じゃ次はバキュームピストンに取り付けられている

ジェットニードルを取り外します。

内部からプラスボルト1本で固定されています。

ジェットニ-ドルの固定部分

プラスボルトを取り外すと一式セットで取り外せます。

んで取り外した状態がこちら。

取り外したジェットニードル

このままキャブレタークリーナーに漬け込んでもいいのですが、

マジェスティ250のジェットニードルには薄いプラスティックワッシャが

入っていますので、万が一溶けてなくなってしまっても困りますので

きちんと分解しておきましょう。

ジェットニードルに入っている各種部品の順番を間違えないように。

順番

まぁ、入るようにしか入らないので間違えないと思いますが、

念のため。

バキュームピストンを取り外したキャブレター側が

どうなっているかというと・・・

カスだらけになっているキャブレター

微細なカスだらけ!

恐らくエアークリーナーエレメントでしょうね・・・。

ということは、

ということはですよ、

吸入口も・・・

吸入口もカスだらけ

さらに目一杯カスだらけ!

凄まじいカスの積もり具合です。

エアークリーナーエレメントも大変な事になっているんでしょうね。。。

あ、真ん中にピンっと経っているのが

先ほど話に出てきた加速ポンプのガソリン噴射ジェットです。

この部分からエンジン側に向ってガソリンがシュッ!シュッ!っと出ます。

じゃ最後にメインジェット下についているノズルを

取り外しましょう。

ノズル

ノズルは結構固くはまっているので、

決してドライバーや金属製のモノで突いて取り外さないように!

変形してしまいますからご注意を。

取り外す時は、上から割り箸などの柔らかい素材の物で

トントントンッって叩いてあげると簡単に取り外せます。

ノズルを取り外す

抜けてきましたね。

割り箸を鉛筆削りで削ってから作業するといいですよ~♪

さぁこれでキャブレター内部の部品の分解は終わりました。

いつも通りキャブレタークリーナーの原液に漬け込みましょう。

漬け込む際は、スロットルセンサー部分を漬け込まないようにして

うまくぶら下げておきましょう。

浮かしながら漬け込む

これで丸1日漬け込んでおけばピッカピカになります♪

じゃ今日の作業はここまでっ。

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

4.4℃

ほんっと、もう4月だってのにここ美木多上1-2の

TODAYのグリップ温度は低いです。

紳士用肌着がまだまだ手放せないこの頃♪

ではまた明日♪

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