ども
いつも作業がある程度落ち着いた段階や、
次の作業で場所を広く使いたい段階で
工具類を片付けるんです。
とにかく使う工具の種類が多いのと、
車両が入れ替わり立ち替わり修理を
行っているので、工具を直すタイミングを
間違えると足の踏み場が
無くなってしまいますw
散らかってるのでは無く、工具を工具箱に
収納する時間ですら勿体なく感じるほど
作業がぎっしりなんですよ。ええ。
んーー。
散らかってるなw
散らばった工具を一ヶ所に集めてから
工具フキフキ用のタオルで
1つ1つパーツクリーナーを適量
吹き付けながら拭き上げて行きます。
オイルやグリスなどが付着してるので
ここで入念に拭いておかないと、次の作業で
余計な汚れを増やしてしまいます。
工具を拭いてきれいにするという事も
大事ですが、一番大事な事は
物を大事に扱うという事に尽きると思います。
お客様の大事なバイクを整備するのに、
自分の手先として使用している工具すら
大事に扱えない人間に、人のバイクを
整備する資格はありませんですよ。ええ。
でもね、性分としてどうしても工具を
大事に出来ない子だっているのは確か。
特にこの業界に足を踏み入れた最初は
誰でもそうなんですよね。
工具を拭くなんていう習慣無いでしょうし。
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なので、どうしても性分的に
うまく出来ない子の場合は
ちょっとお高い工具を買うと良いのです。
高い物を自分で買う事によって、
嫌でも大事にしなきゃって気になるんでしょ?
中途半端に高くも安くも無いホームセンターで
売られている工具では無く、
ちょっと勢いつけて買わなきゃならない程度の
価格帯の物がイイ。
手先の工具は高けりゃ何でもいいって
もんじゃ無いので、ゆくゆく自分に合った工具を
チョイスしていけば良いのです。
それは、スナップオンなのかマックツールなのか
KTCなのかスーパーツールなのか、結局どれでも
いいのです。
自分が使い易いと思い使途に合っていれば。
サンデーメカニックさんでも、少し良い工具を
使うだけで整備にも身が入る様になってきます。
動機は何でもいいでしょう。
この工具の原価ぐらいは回収しなきゃ!
でも、
せっかく買ったんだから整備しなきゃ!
でも、
この工具使ってるオレ、かっけぇぇぇ!!
でもイイでしょう。
機会があれば少し奮発して良い工具を
持つのもイイですよ♪
拭き上げた工具をいつもの場所に
直します。
全ての工具に定位置があります。
友人などに工具を貸した際は、勝手に直さず
下に置いておいてくれといつも言っています。
定位置以外の場所にあるとダメなんですよw
工具箱も工具が多すぎてキレイに収納
出来なくなってきていますが
大きな工具箱を置く場所も無いのでこれで我慢w
ソケットレンチも全てキレイに並べます。
2段有る引き出しの上段は先ほどの写真の
コンビネーションレンチなどが収納してあり、
下段にはハンマーやラチェットなどの
手先工具類が収納されています。
乱雑に収納されているように見えますが、
1つでも工具が定位置に戻っていないと
違和感を感じてすぐに分かります。
いつも同じ形になっているんでね。
はい、工具のお片付け完了です。
ごめんねなんか工具箱周辺が
カオスな状態でw
これがデフォルトなんですw
必要な物が必要なだけこの
工具箱周辺に集められた結果がコレですw
まだ写真には写っていませんが、右側に
箱物工具が積んであったり、
工具箱の下段の物置には各種特殊工具や
エアーツールがギッシリです。
もう一体どれぐらいの工具を買ったのか
自分でも分かりませんww
年に一度も使用しない工具だって
沢山有りますから。
接触型集音機とか、非接触型集音機とか、
バルブスプリングコンプレッサー、
スライドハンマー、コンプレッションゲージ、
ファイバースコープ、排気ガステスター等々、
マジでこの一角だけで
どえらい金額ですわww
ファイバースコープなんてほんっと年に一度も
使用しない事が殆どですが、有ると無いとでは
故障診断に掛かる時間を大幅に節約出来ます。
これはお客様の金銭的負担を
減らす目的でもあります。
2サイクルが主流だった頃はかなりの
頻度で使っていたんですが、最近はめっきりですね~。
これも時代の流れですね。
知り合いの業者さんもわざわざ
ファイバースコープを貸して欲しいと
借りに来るぐらいだからよっぽど
減価償却に時間が掛かるほど
高いんでしょうねぇ~www
ではそろそろ本題に参りましょうか。
今日もいつもの開店時のTODAYの
グリップ表面温度と明日の大阪の
天気予報をお知らせです。
23.6℃
曇り時々雨!
~06時:50% ~12時:30%
~18時:50% ~24時:20%
明日の大阪の天気は、低気圧や前線の
影響で雲が広がり、断続的に雨が
降るでしょう。
雷を伴うところがある見込みです。
明日は4台車検が控えていますので
心配していた雨も何とか晴れ間を見つけて
なんとかなりそうですな。
車検の様子についてはまた明日更新の
記事ででもご紹介しますね♪
では今日の本題です。
先日からご紹介している
バリオス2のフロントフォークをオーバーホールしてみよう!
ですが、今日は後編の最終回になります。
前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。
■【前編】バリオス2のフロントフォークをオーバーホールしてみよう!
■【後編】バリオス2のフロントフォークをオーバーホールしてみよう!
さて、前回までは確か
洗浄し終わったフォークのパーツ類を
脱脂洗浄まで終わらせたところまででしたね。
今日はこの続きをご紹介していきましょう。
脱脂洗浄が終わったパーツ類を
元通り組み戻していきます。
まずはインナーチューブにシートパイプを
入れて落とし込みましょう。
次にインナースプリングを入れましょう。
続いてカラーも入れましょう。
今は仮組みをしていますので、後ほど
もう一度スプリングやカラーを抜き
取りますのでカラーとスプリングの間の
ワッシャなどは入れなくてもOKです。
カラーまで入れ終わったら、インナーチューブを
上下逆さまにひっくり返して立てましょう。
カラーとスプリングを仮組みしてあるお陰で、
こうしてインナーチューブ先端から
シートパイプが出ている状態になります。
シートパイプ先端部にオイルロックピースを
忘れずに取り付けておきましょう。
オイルロックピースを取り付けたら、
アウターチューブを真っ直ぐに被せましょう。
アウターチューブを被せたら、ドレンボルトを
入れてっと。
シートパイプがズレていたら細い
ピックなどを使用してシートパイプと
アウターチューブを合わせておきましょう。
ドレンボルトを手締めである程度
仮固定が出来てから、最後にインパクトレンチで
本締めしましょう。
あ、本締めする前に仮で入れていたカラーと
スプリングは抜き取っておいてOKです。
インパクトレンチを使用せずに本締めする際は、
もしかしたら全部入れたままで、もう一度逆さまにした
状態で、シートパイプに圧力を掛けた状態で
締めた方が良いかもしれませんね。
ドレンボルトの本締めが終わったら
次はブッシング(スライドメタル)を圧入しましょう。
スライドメタル、ワッシャの順番で
インナーチューブに入れましょう。
ブッシングを専用工具を使用して
しっかりと圧入します。
※フロントフォーク用のオイルシールプッシャーですね
ブッシング(スライドメタル)の圧入が終わったら、
一度ワッシャを少し持ち上げてブッシングが
しっかりと圧入されているか確認しておきましょう。
ブッシングがアウターチューブと同じ高さまで
圧入されていればOKです。
アウターチューブよりも出ている場合は
圧入量が足りませんので、さらに圧入しましょう。
ブッシングの圧入が終わったら
次はオイルシールを圧入しますが、その前に
袋から取り出してオイルシール内側の
リップ部分にシリコングリスを塗っておきましょう。
リップを痛めないようにインナーチューブに
オイルシールを入れてっと。
オイルシールをインナーチューブに
通して行きますが、アウターチューブに入る直前に
インナーチューブにシリコングリスをさらに
塗っておくと良いでしょう。
あとはブッシングと同じ要領で
オイルシールプッシャーで圧入します。
オイルシールの適切圧入量は、
クリップを入れる溝がしっかりと見えるまでです。
先のブッシングの圧入が不完全ですと、
この時点でオイルシールがクリップの溝よりも
上方へと出てしまう為、クリップを入れる事が
困難になります。
※無理矢理入れてもダメ
なので、ブッシングの段階でしっかりと
圧入が出来ていないとあとで大変苦労する事に
なりますので、確認を怠らないように。
んでクリップを入れ終わった状態がこちら。
最後にダストシールを入れて
アウターチューブに填め込めば
シールの取り付け作業は完了です♪
では作業もいよいよ佳境です。
組み上がったフォークにフォークオイルを
注入していきます。
※標準仕様のO/H作業ではATFオイルを使用します
既定オイル量などは以下の通り。
ただし年式などは考慮されていませんので
フレーム番号よりメーカーサイトで
サービスデータをご確認下さい。
※全年式共通っぽい
フロントフォークオイル量:396cc±2.5cc
オイルレベル:113mm
スプリングも何も入っていない状態の
フォーク内部にまずは規定量の
フォークオイルを注ぎ入れます。
オイルを注ぎ入れたら、何度かストロークさせて
エア抜き作業を実施します。
ストロークさせてエアーがある程度
抜けたところで、フォークオイル内部に
溜まっている気泡を排出する為に
しばらく放置しましょう。
しばらく放置した後、再度何度かストロークさせて
確認したら、フルボトム状態にしてから
オイルレベルを計測して微調整を実施します。
インナーチューブ上端から油面までの距離を
既定に合わせましょう。
そんなにたいそうな工具を買う必要は有りません。
メジャーを伸ばして既定レベルまでゆっくりと
下げていって計測すればOKです。
オイルレベルの調整が終わったら
インナーチューブを引っ張って伸ばし、
内部にスプリングをゆっくりと挿入します。
最後まで落としきる前に、カラーとの
間に入れるワッシャをこうして載せてから
ゆっくりと入れましょう。
※またはインナーチューブを縮めます
次にカラーを入れてから最後にトップキャップを
締めて完成ですが、トップキャップを締める時は
フォークを縮めた状態で締めない事!
インナーチューブを伸ばしきった状態の
位置でトップキャップを取り付けましょう。
※フォーク内部の空気も大切なバネになります
トップキャップは手で締められる所まで
出来るだけ手で締めてから、最後に
インパクトレンチやラチェットなどで締め付けましょう。
以上でフォークのオーバーホールは完成です♪
まさか油分でギトギトになっていないと思いますが
汚れていたらこの時点で洗浄しておきましょう。
あとは車体にキュキュッと
取外しの逆の手順で取り付けるだけですね。
あえて説明は不要かと思いますので、写真だけの
ダイジェストでご紹介します。
以上っww(手抜きじゃ無い)
今回も最後まで読んで頂き有り難う御座いました。
また明日からは別の作業をご紹介しますので
お楽しみにねっ♪
じゃ、今日の作業はここまで!
最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。
22.8℃
明
日
晴
れ
希
望
以上っ♪
ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆