【第1回】スティードのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ども。

太平洋側では今日から明日未明にかけてとなる予報。

納車日が近いお客様には大変ご迷惑をお掛け致しますが

納車日を変更して頂く場合もございますので

ご理解の程宜しくお願い致します。

明日、明後日ぐらいはスカ~ッ!っと晴れて欲しいんですよ。

週末ですし、納車前の試乗が出来なくて困りますし・・・・。

これってワガママでしょうか?様。

ねぇ、様ってば。

ねぇ、聞いてます?様?

ねぇ、ちゃんと聞いてよ~様っ!

聞 け っ て ば !

おぉっとコレは失礼をばw

週末だけでも晴れにして下さい。

お願いします。

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今日は友人が沖縄に行ってきたという事で

こんなお土産を頂きました。

沖縄お土産セット

いもタルト

トウキビ(しがむ用)

トウキビの抽出汁を固めたサトウキビ糖ブロック?

サトウキビをしがむ姿ってテレビとかで見ることがある以外では、

昭和初期の農村の子供を思い浮かべるのは私だけでしょうか・・・。

ま・・まぁ、私の幼少期も時代、姿、着衣は違えど

何でもしがんでいた記憶が有ります。ええw

苦味が出てくるほど噛み尽くしたとか、

イチゴだかなんだか分からないチゴ的なものとか、

木の上になっているケビ的な何かとかクロ的な何かとか、

胡桃を割って中身を食してみたりとか、

栗を拾って川の水で炊いて河原で食したりとか、

ワイルドな少期だなw

言い方変えれば、いやしいだけんw

と、我ながら感心♪

サトウキビをしがんでいる姿は後日ご報告を。

そういえば、先日市役所に原付の登録に行って交付された

ナンバープレートを見て驚き。

7777

7 7 7 7 ! 

いやぁ~珍しい事もあるんですね。

まぁお客様が望んでいた事ではありませんので、

場合によっては、目立ちすぎるからナンバー変更を・・・とか

有るかもしれないですね。

そんなこんなで今日の開店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

8.8℃

雨が降っていると言うこともあり、やや温度は低めですね。

さて、今日から始まる

スティードのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

シリーズですが、全3回ぐらいを予定しています。

このテーマに登場する車両はこちら。

以前少しだけご紹介しましたよね。

スティード

超ロングロングロングな ホンダ スティード400

元の車両もスティードVLSなのでスプリンガーフォークのはずですが、

オーナー様はスプリンガーでは飽き足らず

ガーターフォークを装着。

数日前のブログで入庫時の様子をご紹介しましたが、

ここで症状のおさらい。

・走行中にガボ付きが発生

※特にギャップを踏むとカブル症状が頻発

・その後、片排(リヤのみ生きてる)になり完全に失速

・ エキゾースト部分からオイルらしきものが噴出

これだけ聞くとフロントエンジンは終了な予感。

でもでも、車両入庫時に噴出したオイルであろうヌメヌメを指ですくって

匂いをかいだところ、揮発油(いわゆるガソリン)の香りが強く感じられました。

オイルらしきものが噴出した跡

バルブが突いた状態だとすると、この揮発油の

香りの説明が付かないんですよね。

それに、バルブを突いた状態にしてはオイルの噴出量も少なすぎます。

って事で、フロントエンジンの生死を確認する為に

まずはプラグを外します。

プラグを外す

スティードはツインプラグなので、反対側にもプラグが有りますが

今回はマフラー側に一番近いこちら側だけプラグを外します。

って言うのも、バルブを突いているか目視で確認する必要があるので

こちら側である必要があります。

反対側は目視でバルブが見えませんから。

プラグを取り外してプラグホールからエキゾーストバルブを確認すると、

ちょうど良い具合にバルブが開いている状態でした。

でも、バルブに曲がりどころか、オイル等の付着による湿り気も見られません。

キーをONにしてクランキングして見ましたが、

バルブの動作には問題が無さそうです。

目視で確認できるピストンヘッドにも打痕もありません。

ってことはシリンダーヘッドは問題無しか・・・。

残すは焼付きですね。

焼付きを確認するにはコンプレッションを計りましょう。

※軽度の焼付きの場合は通常通りの圧縮がある場合があるので注意が必要です

コンプレッションゲージも当然、スナップオンですよね♪

コンプレッションゲージ

中身はというと、

コンプレッションゲージフルセット

フルセットです。

いや、フルセットにしたと言った方が正しいですね。

まぁ~フルセットにするとステキな額♪

スティードのプラグはDプラグなので、Dプラグサイズの

ホースをエンジンに取り付けます。

ホースを取り付ける

ホースを取り付けたらゲージを装着して準備完了です。

ゲージを装着

キャブレターがついたままの車両のコンプレッションを計測するときは、

必ずアクセルを全開の状態にしてから計測するようにしましょう。

そうでないと正確な数値を計る事ができません。

アクセルを全開にしてクランキングすると・・・・

バツグンの圧縮

1 2 k g ↑

えっとね、一言で言うとね、

健康そのもの

いやむしろ、50000km走っているとは思えないほど元気です。

これで原因がハッキリしました。

エキゾーストから噴出したものはやはりガソリンで、

何らかの影響でキャブレターからガソリンが大量に流れ込んで

経路中にあるカーボンやオイルを希釈した状態で噴出したという事でしょう。

そりゃ経路中にあるものを溶かして取り込んだら、

多少はヌメヌメとオイルのような感触になるでしょう。

でも、私のは誤魔化されませんw

※花粉症で鼻が効かなくてもガソリン臭は分かります

エンジンの致命的な故障で無い事をオーナー様にお伝えし、

キャブレターの燃料をカットした状態でフロントエンジンの

作動も確認(マフラー温度上昇)出来ましたので、

キャブレターのオーバーホール作業に取り掛かります。

まずは作業場にスティードを入れてみましたが・・・・

長すぎですって。

やっぱり長いって大変だなと。

写真には写っていませんが、フロントホイールのすぐ前には

工具箱がありますが、通常は工具箱と車両の間を通れますが

このスティードの場合は、いで通る感じですね。

ま・・・まぁいいでしょう。

まずはシートを取り外します。

シートを取り外す

次はガソリンタンクを取り外します。

少々作業がやり難い事もあって写真撮影していないので、

取り外した状態の写真まで飛びます。

ガソリンタンクを取り外した

ハンドルバーの絞りがキツイ為、ガソリンタンクを取り外す時は

レバーやハンドルバーに干渉しないように取り外すのが難儀です。

目的のキャブレターが見えます。

キャブレターが見えた

ファンネル仕様になっていますね。

オーナー様には事前に、

ファンネル仕様の場合はエアークリーナーBOXを

取り付けて頂かないと作業は出来ません

と、お伝えしておいたので元に戻す際は

ノーマルの状態に戻す予定です。

※セッティングとオーバーホールは別物です

ファンネル仕様にしたにもかかわらず、セッティングしていない状態で

調子が良い車両なんて一台もありません。

キャブレターオーバーホールをしても

本調子を出す事が困難になる為、こういった対応になります事

ご理解の程宜しくお願い致します。

※何度も言いますが、オーバーホールとセッティングは別物です

ファンネルのバンドを緩めてファンネルを取り外し、

車両左側に移動してスロットルワイヤーを取り外しましょう。

まずはスロットル部分のカバーを取り外します。

カバーを取り外す

カバーを取り外したらワイヤーを固定しているナットを緩めましょう。

ナットを緩める

写真では引き側のワイヤーしか装着されていませんが、

通常は引きと戻しの計2本装着されていますのでご注意を。

スロットルワイヤーの取り外しが完了したら、次はキャブレターと

エンジンを繋いでいるマニーホールドのバンドを緩めます。

マニーホールドのバンドを緩める

バンドは上下2本有りますが、上側がキャブレター固定用で

下側がエンジン側へのマニーホールド固定用です。

左右ともにバンドをしっかりとナットから外れない程度まで

緩めておいて下さい。

次はキャブレターに接続している燃料ホースを取り外します。

燃料ホースがこちら。

燃料ホース

非常に割れやすいT字配管に接続されていますので、

ラジオペンチなどで握らないように注意してホースを取り外します。

燃料ホースを取り外した

これでキャブレターと車体側の接続されているものは全て取り外し完了です。

※純正の状態ですともうちょっと作業が多いです

バンドも予め緩めてありますので、キャブレター本体に手をかけて

マニーホールドから引き抜きます。

キャブレターをマニーホールドから引き抜く

反対側も同じ様にマニーホールドから引き抜いたら、

左側にキャブレターを抜いてきますが、

その前にメインハーネスが邪魔になりますので上方にずらしておきましょう。

メインハーネスを上方にどける

チョークケーブルに注意しながら無理に引っ張らずに

少しずつ左側へと引き出してきます。

で、キャブレターを引き出した状態がこちら。

キャブレターが外れた

キャブレターを取り外した後は、異物が侵入しない様に

マニーホールドに詰め物をしておくのを忘れずに。

詰め物をして異物の進入を防ぐ

取り外したキャブレターがこちら。

取り外したキャブレター

チョークケーブルは取り付けた状態のままでOKです。

と、言っても逆にエンジンに付いた状態で取り外すのは困難ですけど。

じゃ今日はここまで。

この続きはまた明日にでもご紹介します。

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせ。

TODAYのグリップ表面温度

10.2℃

朝よりも少々温度が高い夜。

夜になって雨がさらに強くなりました。

明日の分まで今の内に降っておいて下さいw

ではまた♪

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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コメント

  1. 毛利蔵 より:

    20年間寝かしていたスティードが本日無事目覚めました。
    キャブの事など全くわからない私でしたが、携帯片手に分解.掃除.不安な調整.そして組み立てを行い、タンクの錆びとり.タイヤの交換まですべてネットの書き込みを頼りにナンバー取得に漕ぎ着けました。
    今日の”この喜び”を誰かに話したいのですが、私の先生は逢った事もないネットの住人。
    …………………………
    だから、とりあえず、一番観てたココに「有難うございます。」を言わせてください。

    (今日は酒うま)

  2. ナカヤマ より:

    失礼します。私はいまスティード400(NC26)にノーマルで乗っているのですが、4000〜5000回転(タコメーターがないので感覚ですが)でエンジンが1度グズつきます。これってキャブの不調でしょうか?(プラグの色は正常でした)またキャブのオーバーホールの料金はいくらくらいになりますでしょうか。よろしくお願い致します。

    • centrumMC より:

      こんにちは。
      うーんどうでしょうねぇ・・・グズつくと一口に言っても
      程度の差があるのでキャブレターだけに問題があると断定は出来ませんが、
      可能性としては高いとは思います。

      キャブレターのオーバーホールは内部の部品交換に
      どの程度予算を掛けるのかによって大きく異なってきます。
      ※分解時に交換が必要と判断される事もあります

      現状、情報が少ない状態で価格を算出する事は
      困難で有る事ご理解頂けますと助かります。

      ただ、その作業の特殊性や行程の多さは記事をご覧になって
      ご理解頂けているかと思いますが、最低限の部品交換で済んだとしても
      工賃を含めて20,000~30,000円程度になるとは思います。