ども。
先日修理で入ったこちらの車両。
カワサキ エストレヤですな。
調子が悪いという事でご入庫です。
エンジンを始動させて確認してみますが
やはり調子が悪い。
チョークを引くとエンジン始動はスムーズですが、
チョークを戻すとアイドリングしませんねぇ・・・。
回転数を高めに維持すれば良いのですが、
それじゃ正常とは言えませんし解決したとは
言えません。
エンジン始動時にやたらとガソリン臭い
煙を吹くのでやはりキャブレター内部に
問題がありそうって事で分解です。
一度自分で分解して清掃したと
言っていたが・・・まさか・・・まさか・・・
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んでこれがエンジンから取り外した
キャブレターですね。
エストレヤは外装類を分解せずとも
キャブレターの取外しが容易に出来ますので
いいですね。
キャブレターの取外しまで約5分。
慣れればこれぐらいスピーディーに
取外しが出来ます。
んで早速取り外したキャブレターを
正面から見てみると・・・
んんぁっ!?
ジェットニードルの状況がおかしいw
ノズルに入ってないし、そもそもこんな風に
バキュームピストン側に引っ込む事
なんて有り得ません。
それに・・・
バキュームピストンのラバーが
トップキャップに挟まってるし!
おおおおおおおおおおおおおおぃw
早速バキュームピストンを取り出して見ると
ジェットニードルがおかしな事になっていた
理由が分かりました。ええ。
ほら。
なんでスプリングシートの上からジェットニードルが
入ってるんでしょうかw
完全に組み間違えています。
本来はバキュームピストンに先にジェットニードルを入れ、
最後にスプリングシートにスプリングを取り付ける
ハズなのですがねぇ・・・。
はぁ・・・・あのね、実はコレ
三度目なんすけどw
前回も、前々回も全く同じ組間違えを
していたんですよねぇ。
ちゃんと間違えない様にお願いしますと
あれだけ伝えたのにぃwww
まぁ仕方無い。
慣れない作業をすると間違えも起こすでしょう。
ま、四度目の正直と言いますし♪
言わない。
ぐふw
では、今日もいつもの開店時の
TODAYのグリップ表面温度と明日の
大阪の天気予報をお知らせです。
8.2℃
曇り一時雨!
~06時:60% ~12時:10%
~18時:0% ~24時:10%
明日の大阪の天気は、日中は高気圧に覆われて
概ね晴れますが、気圧の谷や湿った
空気の影響で朝晩を中心に雲が広がりやすく、
未明まで雨の降るところがある見込みです。
朝方まで雨が残りそうですが日中は
晴れ間が出てツーリングに恵まれそうですね♪
では今日の本題です。
先日からご紹介している
XV1600ロードスターのバルブリフターを交換してみよう!
ですが、今日は第6回目となります。
前回までは確か
バルブリフターを取り外して
油圧が抜けたバルブリフターを確認
したところまででしたね。
今日はこの続きをご紹介しましょう。
今日は取り外したバルブリフターを
お勉強の為にさらに分解して中身を
確認してみましょう。
バルブリフターをこんな風に割り箸などで
押し込んでっと。
プランジャーを押し込んだ状態で
中のプランジャーを固定しているピンを
抜き取りましょう。
プランジャーが固くて押し込めない場合は、
バルブリフターを傾けて中のオイルを
抜き取るとプランジャーを押し下げる事が出来ます。
ピンを抜き取ると中のプランジャーが
こんな風に表面まで出てきます。
中から先ほど押し込んだプランジャーを
下向けてトントンと叩くと、こんな風に
上部のこの部品だけ外れます。
プッシュロッドとの接点部、それにその下側
には4つ穴の開いた薄いシムが入っています。
裏側はこんな感じですね。
裏側には油圧用の経路が
見られますね。
さらに中にあるプランジャーを抜き取ります。
ってか、さっきからプランジャー
プランジャーって書いてますけど、
シリンダーの方が正しい気がしますね。
まぁでも今更な気もするのでプランジャーで
押し切りますw
んでこれが抜き取ったシリン・・・プランジャーですね。
プランジャー底部にはスプリングが
付いていますので
このスプリングを取外してっと。
スプリングなどを取り外したら、
パーツクリーナーなどで脱脂洗浄して
エアーブローしておきましょう。
このプランジャー自身は大それた
機構では無く、ほんとに単純な物ですので
これ以上分解も出来ませんし。
問題はこっちですよ。
プランジャーが入っていたシリンダー。
シリンダー内部に汚れが溜まる事によって
このバルブリフターの動作不良を引き起こす
事があるのです。
シリンダー内部に溜まった汚れを
拭き取ります。
※写真で分かりやすくするためにティッシュを使います
内部を拭き取るとこんな感じに
汚れがしっかり溜まっています。
こういった金属スラッジや汚れなどが
油圧経路を塞いだり、阻害して正常な油圧が
掛ける事が出来なくなったりします。
もちろん、シリンダーとプランジャーの
摩耗が進行している場合も油圧が正常に掛からず
バルブリフターの動作不良となる事があります。
内部をしっかり洗浄して元通り
組み戻しましょう。
バルブリフターは組み終えた後に
やるべき事があります。
これは非常に大事な作業ですので絶対に
忘れずに行う必要が有ります。
バルブリフターは油圧装置です。
油圧装置にエアーの噛み込みが厳禁。
ブレーキラインも同様ですね。
そのバルブリフターのエア抜き作業については
動画を準備してありますのでご覧下さい。
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エア抜き作業についてはお分かり頂けましたかね?
サービスマニュアルに記載の
エア抜き方法とはちょっと違いますので、
明日以降更新する記事で
サービスマニュアル通りの方法でエア抜き
作業をご紹介していく予定です。
じゃ、今日の作業はこれぐらいにして。
最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。
5.2℃
いつまで雨降ってるんだよ・・・。
午前中のほんの1時間ほど雨が止んでいただけで
あとは一日中雨。
まだ降ってるんだから困ったもんです。
まぁおかげで作業もよく捗りましたけど。
帰りカッパ着て帰るのイヤだなぁ・・・
めんどくせぇw
ではまた明日も元気でお目に掛かりましょうね☆