【第2回】フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

ども。

今日は朝から車両の引取り依頼です。

どうやら出勤時にトラブったようで

アイドリングはするものの全く

吹け上がらないそうで。

準備を整えていざ出発っ!

場所は予めgoogleマップで確認済

なので迷うこと無く現地到着。

お客様宅のすぐ近くにはこんな

風変わりな建物があります。

延々と続く壁

これ、何の建物か分かります?

この壁だけじゃ分からないかぁ。

じゃコレ見たら分かるかな?

正面玄関口:大阪刑務所

『もうここには戻ってくるなよ。』

『・・・へぃ。世話んなりました・・・。』

みたいなw

もうお分かりですね。

西日本最大の大阪刑務所で御座います。

通称[大刑(だいけい)]と呼ばれるそうな。

大阪刑務所

一生ここにお世話になるような事が無い様な

生き方をせねばなりませんな。うんうん。

もちろん、お弁当を持たされるような事もいけません。

ってかさ、Googleマップってほんと凄いよね。

上で使用した航空写真の地図もそうですけど、

少し立体感があるでしょ?

バードアイっていうんでしょうか。

これ皆さんご存じかと思いますが、さらに

もう一段階視点を傾けることが出来るのです。

少々読み込みが遅いのが難点ですけど、

背の高い建物などの建造物をよりリアルに

知ることが出来るので重宝しています♪

↓ この続きを読む ↓

んでこれがもう一段階視点を傾けて

3D表示にした状態ですね。

さらに視点を傾けた地図

いやぁ~すごいわGoogle先生。

遠くに見えるアベノハルカスも(右奥)

地図でバッチリ突出して映像化されています。

ストリートビューにも驚きましたが、

この3D表示機能も驚きがイッパイです。

一部のブラウザでは3D表示が出来ないので

どうしてもご使用のブラウザで見ることが

出来ない場合は、Google chrome(グーグルクローム)を

使用すると良いでしょう♪

あ、そんで引取を終えて帰路について

しばらくすると1本の電話。

『息子が接触して・・・バイクがごにょごにょ・・・カウルがw』

『なるほど、つまり走れるけど前廻りに何も無いと言うことですねw』

『しぇいかいっ!w』

もう一台ぐらいなら余裕で積めるので

そのままもう一台車両の引取に行ってきました。

行く先が近かったので進路変更程度で

引取に行くことが出来てラッキーです♪

って事で、今日朝から引取に行って来たのは

こちらの二台ですね~。

シグナスZとマジェスティ125FI

ヤマハ シグナスZとマジェスティ125FIですな。

台湾ヤマハに中国ヤマハ・・・・。

シグナスZは冒頭でもご紹介した通り、

アイドリングはするものの吹け上がらない症状。

詳細については後日記事にしてご紹介する予定です。

もう一台のマジェスティ125FIは、接触による

フロントカウル類大破とフロント廻りの捻れ、または

曲がりが疑われます。

記事になる予定はありませんのであしからず。

ちょっとシグナスZが妙なんですよね・・・・。

キックペダルを踏むと柔らかい。

TODAYやなんかでカーボンが挟まってる時の様に

圧縮が無い感じ。

でも、アイドリングはするしなぁ・・・。

まさか圧縮が下がってきてるとか。

うはぁ・・・怖い怖い。

とりあえず近日中に状況を確認します。

では今日もいつもの開店時の

TODAYのグリップ表面温度と明日の

大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

1.8℃

晴れのち曇り

晴れのち曇り!

~06時:10% ~12時:0%

~18時:10% ~24時:20%

明日の大阪の天気は、日中は高気圧に覆われて

概ね晴れますが、午後は気圧の谷の影響で

次第に雲が広がり、夜には雨や雪の降る

ところがある見込みです。

今日の日中、少し雪が降っていましたね。

明日はさらに今日よりも冷え込みが厳しくなるそうで、

水道管の凍結などに注意が必要だそうで。

・・・また水道管が破裂するのかw

ここセントラムモーターサイクルがある

美木多上1-2で水道管の凍結は

日常茶飯事なので驚くようなことでも無いですが。

では、今日の本題です。

先日からご紹介している

フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

ですが、今日は第2回目となります。

第1回目の記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】フォルツァZ(MF08)の駆動系をオーバーホールしてみよう![Fランプ点滅からの復活までの軌跡]

さて、前回までは確か

Vベルトの劣化

駆動部を分解して取り外した

Vベルトの状態を確認したところまででしたね。

今日はこの続きをご紹介していきましょう。

今日はまず取り外したクラッチシューを

確認するところから行きましょう。

現在のクラッチシューの磨耗具合はこんな感じ。

クラッチシューの摩耗

結構減っていますね。

まだもう少しの間使えますが、

交換しておくのが工賃的にオトクです。

ただ、今回は予算の都合上交換する

事が出来ませんでしたが・・・。

クラッチアウター(クラッチベル)も

摩耗していますので、出来れば次回クラッチシュー

交換時に同時交換と行きたいところです。

クラッチベルの摩耗

こうしてクラッチアウターに溝が出来るのは

仕方無い事なんですが、厚みが規定レベルを

下回る前に交換をお勧めします。

さぁ続いてはSマチックの本丸である

ムーバブルドライブディスクの分解と行きましょう。

Sマチックの心臓部

まずはドライブプーリーのストッパー的

役割のステーを取り外しましょう。

ボルトを取り外す

んでこれが取外し終えたステーと

固定ボルトですね。

取り外したステーとボルト

続いて取り外したステーの奥にある

ムーバブルドライブプーリー本体の

固定ボルトを取り外しましょう。

ボルトを取り外す

ボルトを取外し終わったら、

奥に指を突っ込んで手前に引いて

ムーバブルドライブプーリーを

取り外してきましょう。

ドライブプーリーを取り外す

結構重量がありますので落っことさないように

注意しましょう。

また、フォルツァXのようにウェイトローラーは

入ってませんので取り外し時にバラバラに

なったりなどの心配はありませんので

その点はご安心を。

んでこれが取り外したムーバブルドライブプーリー

本体ですね。

今回のトラブルの原因と思しき部品です。

取り外したドライブプーリー

このドライブプーリー本体と、駆動する

レシオモーターとの間のフリクション過大という

診断結果が出ていましたので、

ギヤ部

左奥にある倍力ギヤの動作に異常が無いかどうか

チェックしておきましょう。

ギヤを回して確認する

ここで大事な事。

ギヤを回してチェックする際は

必ずレシオセンサーを取り外した状態

確認すること。

レシオセンサーを取り付けたままで

このギヤをクルクル回すと、レシオセンサーを

破損させてしまうことになります。

絶対に取り外した状態で確認すること。

ちなみに、過去にこういった事例もありましたので

このギヤのチェック時の参考にしてください。

【第1回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第2回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第3回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第4回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第5回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第6回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第7回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第8回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【最終回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

この時のトラブル原因を動画で撮影して

ありますのでこちらも参考にして下さい。

このギヤの動作チェックには、この

レシオセンサーシャフトの不良も

無いかどうかチェックをしているのです。

忘れずにチェックしておきましょう。

■レシオセンサーシャフトの不良 その1

[tubepress video=”si4kflDdWY4″ mode=”user” userValue=”centrumMC” description=”false” title=”false” views=”false” length=”false”]

■レシオセンサーシャフトの不良 その2

[tubepress video=”6wcsSO9JZnk” mode=”user” userValue=”centrumMC” description=”false” title=”false” views=”false” length=”false”]

今回はギヤ部分に不具合は無さそうでした。

引っ掛かりも無く動きもスムーズ。

この部分のギヤを手で回した事がある人なら

分かると思いますが、

急減速した際に駆動部から

カラコロロロロロロ

と、遅れて聞こえてくるあの音の

正体がこのギヤ部分の音なんですね。

急減速するとどうもこのギヤ部分に

負担が掛かっているとしか思えないんですが

どうなんですかねぇ?ホンダさん?

それが原因でこの年式のフォルツァ(MF08)

Sマチックのトラブルが多いんじゃ無いでしょうかね?

MF10モデルになった途端、この手のトラブルは

殆ど聞かなくなりましたからね。

まぁそれはいいや。

取り外したムーバブルドライブプーリー本体から

ギヤ部分(らせん状)を取り外して分解します。

ギヤ部分を分離した

フリクション過大の診断結果で、

当店に修理ご依頼がある約半数が

この螺線部分のグリス変質によって

引き起こされるフリクション過大からの

変速不良によるもの。

つまり、この螺線部分が変速を

司っているわけです。

レシオモーターによって駆動されると、

螺線に沿ってプーリーが押し出され、

Vベルトをプーリー外側へと押し出して

変速しているんですね。

これがSマチックの動作原理ですね。

その為にはこの螺線部分をスムーズに

プーリー側が動いてくれないと、

レシオモーターが悲鳴を上げるわけですね。

うぐぐぐっぐぐっ・・・・

重いわテメェw

ってね♪

その結果、今回の様にフリクション過大による

エラーが出たり、レシオモーターが焼けちゃったり、

最悪の場合レシオコントロールユニットがお馬鹿になったり

しちゃうってワケですよ。

※モーターを駆動する為に必要な要求電力が過大になるため

ブラシの摩耗が早くなったり、周辺回路が焼けたり等の

部品が破損する可能性が急激に高くなります

だから、この年式のフォルツァを某大手ディーラーに

持って行くとあちこち分解や整備、部品交換などを

ぐいぐいと勧められるってワケですよ。

そりゃ仕方無いですよ。

トラブル出ることがもうかなりの確率で分かってるので、

早めに分解して部品交換と清掃給油を実施させて

下さい!って事なんですから。

ね?

納得出来ませんか?

ちょっと高すぎるとかって言われていますが・・・。

まぁとにかく私から言えるのは、

この螺線部分の分解、給油は

必ず定期で実施する事!!

これがSマチックのトラブルを未然防ぐ

大きな第一歩です。

さて、今日は良く書いたのでこれぐらいにしておきます。

この続きはまた明日更新の記事でご紹介しますね♪

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

-0.6℃

おうおうおうおうおうおうおーう!

寒いがなw

足元が冷え込むと思ったら、天気予報通り

今晩から随分と冷え込んできてますやん。

今日も少し雪がちらつきましたが、明日も

雪が振るらしいですね。

去年のような積雪にならないことを祈りましょう。

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

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