【第3回】スカイウェイブ250（CJ44A・CJ45A）のC58エラーを修理してみよう！

2014/12/26 2014/12/27 スカイウェイブ

ども。

ヤマハ　グランドマジェスティ250なんですがね、

今日とりあえず何とか修理完了というか、

対応完了というかなんというか・・・。

記事になる予定は無いのでここで書いて

しまいますが、入庫時の状況ってのが

エンジンのチェックランプ点灯ですわ。

あーあー点灯してますなぁ。

普通はイグニッションONからしばらくすると

勝手に消えるはずなのですが、

消えない所を見るとやはりエラーが出続けている

証拠でもあります。

今回のエラー番号を確認してみると47。

スピードセンサーの配線断裂やショート等々

だそうです。

それ以外にも可能性としてECUだとかも

含まれてるんですけど、可能性は低いので

より高い部分から確認して行きました。

結果：原因判明→年内部品入荷せず→

年内に修理完了要求→オレ頑張った(汗)

その詳細については続きを読むから。

↓　この続きを読む　↓

グランドマジェスティのダイアグは結構優秀で、

全てメーター上の液晶で確認などが出来る

仕様になっています。

診断モードに入ってから項目を選択していくだけ。

今表示されている、d07ってのは先ほどエラーコード47が

表示されて出てきた判明した、スピードセンサーのシグナルが

正常にメーターに届いているか確認が出来ます。

この状態でフロントホイールを回転させると、正常な

シグナルがメーターに届いていれば

自然と数値も上昇するのですがね・・・・。

微動だにせぬ。

って事で、配線のチェックから始めて行きます。

まず、アッパーカウルを取り外しておいてから

スピードメーターセンサー配線の断線チェックの

為にカプラー側とセンサー側の末端部で

3本全ての配線に導通チェックです。

3本ともに上から下まで(配線上のみ)、

センサー根元からカプラ端子部まで

配線断裂は無しっと。

って事は、センサー本体の可能性が次に高いと

言う事になります。

早速フロントホイールを取り外して

スピードメーターセンサーを取り外して見ると

今回のエラー原因が判明。

それがこれ。

この写真1枚じゃ分からないですよね。

次の写真がこれ。

マグネットローターを取り外しましたが・・・・

完全にマグネット部分とホイールから駆動を受ける

羽部分が割れて分離してしまっています・・・・。

いつもならマグネットローターを発注するんですけど、

時期が時期だけに車両を持ち込んだ業者さんに

部品が年内に入荷しない旨を説明すると

一時的に凌げる程度にしてほしい

ええええええええええええええっ。

一時的にって・・・・でも、色々な事情があると思うので

そこは年内に何とかしますって事で

請け負ったわけです。

でも、どうするよ。

完全に分離してしまっている上に回転部。

それなりに力も加わるのでボンドじゃ絶対無理。

そもそもマグネットですしｗ

で、思案して導き出した結果がこちら。

ステンレスワイヤーで接続。

小さな穴をお互いに開けてから

ステンレス製のワイヤーで繋ぎ止めています。

センサー本体にこのマグネットを取り付けた際に、

内側にあるカラーにワイヤーが接触して

入れる事が出来なくなるので、ワイヤーを通す溝を

予め穴と穴との間に掘ってあります。(内側だけね)

外側は強度を加味すると加工のしようが

無いので出来るだけワイヤーを内側へと押し込んで完了。

とりあえず、センサー本体にマグネットを入れて

指で回してみるとね・・・

スムーズに回転するやん♪

うひひひひひｗ

とりあえず何とかなりそうです。

指でマグネットを回転させると、診断中の

液晶メーター内の数値も変化するようになりました♪

ちゃんとシグナルがメーターまで届いている証拠です。

恒久的な修理では無いので、こんな修理方法は

絶対に真似しないでくださいねｗ

マグネットローターが破損している場合は、

迷わず新品を購入する事をオススメ致します。

で、エラーはどうなったかって？

無事に解消♪

明日にでも業者さんに車両を

お返しする事が出来ます。

はぁ、よかったよかった。

まさかマグネットに穴開けてワイヤーで

固定するとは思わなかったな自分でも。

少し試走したぐらいでまたエラーに

逆戻り～なんて事が無いのもチェックしました。

もしかしたらしばらくはこの状態でもイケるかもです。

不可避な状況時にはこういった対応も

出来るんだ～ぐらいに思ってください。

こうやって修理するんだ！って拡大解釈しないように

お願いしますねｗ

では今日もいつもの開店時の

TODAYのグリップ表面温度と明日の大阪の

天気予報をお知らせです。

3.4℃

晴れ時々曇り！

～06時:10%　～12時:10%

～18時:0%　～24時:0%

明日の大阪の天気は、高気圧に覆われて概ね

晴れますが、寒気の影響で北部を中心に

昼頃までは雲が広がる見込みです。

大阪北部はほんと雨が多かったり、

天候がぐずぐずの事が多いですね・・・。

まぁ山が近いから仕方無いんでしょうけど。

では今日の本題です。

先日からご紹介している

スカイウェイブ250（CJ44A・CJ45A）のC58エラーを修理してみよう！

ですが、今日は第3回目となります。

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

■【第1回】スカイウェイブ250（CJ44A・CJ45A）のC58エラーを修理してみよう！

■【第2回】スカイウェイブ250（CJ44A・CJ45A）のC58エラーを修理してみよう！

さて、前回までは確か

PPS(プーリーポジションセンサー)を

取り付けた所まででしたね。

あ、あとセンサーの駆動方法もご紹介しましたね。

今日はこの続きをご紹介していきましょう。

えーっと、なんだったっけかな・・・

あぁそうだそうだ。

壊れていたプーリーポジションセンサーを

新品に交換したら、エラーは無くなったのか

どうかでしたよね。

結果：状況変わらず

ぬぅ・・・・セカンダリスロットルポジション

センサーの時と同じように、表示されている

エラー内容の裏側には親玉トラブルが潜んでいるって

そういう訳ですな・・・。

今回の場合ですとPPSからのシグナルは正常に

機能するようになりましたが、どうやら

シグナルに異常があったのでは無く、

シグナルがそもそもおかしい

と言う事でしょうね。

まぁ実際はシグナルそのものも

PPSによっておかしくなっていたので間違っては

いなかったんですけど。

つまり、この場合ですとシグナルそのものが

おかしいって事は、そもそもちゃんと変速

出来ているのか？ってお話になるんですよね。

それがねぇ・・・制御モーターってのは

フォルツァZの様に手の届く場所に

取り付けられていないんですよね・・・。

エンジン上部に取り付けられているので

ある程度分解しないと何も出来ません。

そう、チェックですらね。

でも、音診断などをした結果では、

動作している音が聞こえないんですよね～

この制御モーターからは。

これは制御モーターの動作不良がかなり

濃厚な状況です。

って事で、制御モーターを確認すべく

シート下の部品類を取り外して行きます。

あ、制御モーターはこのへんに見えます。

写真じゃ全く分かんないですねｗｗ

でも、実際はちゃんと奥の方に見えます。

最低でもエアークリーナーボックスまで

完全に取り外さないと何も出来ませんので

分解を進めていきましょう。

まずはキャブレターとエアークリーナーを

接続しているダクトを取り外しましょう。

次にスロットルボディ、その周辺に接続

されている配線類すべて取り外しておきます。

エアークリーナーボックスの固定ボルトを

全て取り外し、エアークリーナーボックスを

取り外しましょう。

かなり窮屈な場所に取り付けられているので

取り外すのが結構難しいですが、なんとか

取り外す事が出来ますのでがんばりましょう。

ダクト側を持ち上げるようにして

抜き取っていくと良いでしょう。

なんとかエアークリーナーボックスを

取り外すとエンジン上部がスッキリして

制御モーターに手が入る様になりました。

配線を横へ避けるとこんな風に制御モーターが

見えます。

どえらい厄介な位置にあるもんだ。。

もう少し近くに寄ってみますか。

50ccのセルモーターぐらいのサイズのこれが

制御モーター(レシオモーター)ですね。

今回のトラブル原因はどうやらこの

制御モーターっぽいですね。

では、次回は制御モーターを取り外して

その中身を確認していきましょう。

じゃ、今日の作業はここまで！

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

1.6℃

今日はちょっと冒頭で整備記事を

書いてしまったので、本文のボリュームが

少なめになってしまいましたねｗ

ごめんね。

そろそろ今年も終わりますね・・・。

お店の紹介動画も早く完成させねば。

まだまだやる事が多くて終われそうに無いです。

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆