いやぁほんっと寒くなりました。皆さん冬を楽しんでますか~
ここ堺市南区美木多上1-2でも朝晩は氷が張る様になりました。
暖かい春が待ち遠しい限りです。。
先日、修理の依頼でホンダのイーハトーブを引き取りに行ってきました。
イーハトーブっていうと、バイアルスと並んでひそかに人気が有るトレール車。
古いですよ。ええ。
そりゃバイアルス(TL125)やエルシノア(MT125)に比べれば新しいですが
バイアルスとエルシノアが1973年で、イーハトーブが1981年ですんで。。
ってことは、イーハトーブは私の1つ年下という事になりますね。
で、イーハトーブの詳細を少々。
全長:1,995mm
全幅:835mm
全高:1,095mm
軸距:1,290mm
車重:99kg
空冷4サイクルOHC単気筒
ボア・ストローク:56.5mm*49.5mm 124cc
圧縮比:8.0
最高出力:8.5ps/8,000rpm
最大トルク:0.86kg-m/4,000rpm
う~ん。これだけ見てもパッとしませんが、当時としてはこんなもんでしょう。
今でもガンガン山を走れるバイクです。(少々力不足ですが・・。
で、当時の新車発売価格が248,000円ってことです。
当時の物価がこんな感じ。
大卒初任給‥‥‥116,127円
ラーメン‥‥‥‥330円
はがき‥‥‥‥‥40円
新 聞‥‥‥‥‥2,600円
国鉄初乗り‥‥‥110円
コーヒー‥‥‥‥280円
映 画‥‥‥‥1,400円
意外と今とさほど変わらないようですね~。
まぁ80年代といえばバイクに需要が集まっていた時期で、需要も右肩上がりで
様々なモデルが毎年各バイクメーカーから活発に発売されていましたよね。
今とは全然違います。
今はどのメーカーも、右へ習えで ニューモデルと言うほどの劇的な変化を
遂げたモデルはあまり発売されていません。
それに、20年後に昔のオートバイ(2010年モデルとかを)を復活させて、
レストアして乗りたいと思えるバイクが全然ありません。
これも時代の流れですね。。。
それはさておきイーハトーブの続きを。
長期間放置していたようで、なかなかイイ感じです
特に、エキパイが外れているあたりなんて素敵です(シートとかガソリンタンクは私が外しました
エキパイを外したままで長期間屋外などで保管していると、
排気口から水やら色々と入ってしまいますので、結果的にはシリンダーが錆びてしまいます。
当然、キックも降りなくなりますし、蜘蛛とかも巣を作っちゃいます。
その様子はというと・・・・こんな感じ
シリンダー内部が気になるところです。
とりあえず修理をしないとどうにもならないから、極力お金を掛けずに安価に修理を。。
との事でしたので、このままドンドン作業を進めていきます。
プラグホールからシリンダー内部を確認したところ、案の定シリンダー内壁が
ひどく錆びていましたので、めでたくエンジン分解決定。
腰上の分解が必要ですので、迷わずエンジンを下ろす事になります。
オイルを抜き、電装系統の配線を外し、チェーンを外して、エンジンハンガーを緩めていきます。
配線やボルトの数が少ないので作業は早いです。
出てきたオイルは意外とキレイでした。(水が入っていないという意味で
水が入っていたらクランクはダメそうですが、水の混入が全くなかったのでクランクは大丈夫そうです。
あっという間にエンジンを下ろします。
15分ほどでこんな感じ。
さぁ~ここからがメイン作業。
ワクワクする瞬間が待ってますw
作業もどんどん進みます。
まずはシリンダーヘッドの分解から。
クランクケース上部にあるカムチェーンテンショナーを緩めて、
ピックアップ付近の部品を外してカムスプロケットとカムチェーンを外します。
この時代のCDI点火って画期的♪
普通はこのピックアップ部分には、コンタクトブレーカーとコンデンサ(いわゆるポイントってやつ)が
入ってるんですが、CDI点火の場合はピックアップコイルがついてます。
でも、この時代のCDIってのはデジタル進角できないんで、ガバナと言われる
部品を使ってアナログ的な点火進角を行います。(フルトラじゃなくて半トラw
しかもこのガバナってば、遠心力で広がって点火進角するんですw
遠心力って。。。
旧車の場合、ガバナに付いているスプリングが弱ってくると予期せぬ場所で
点火進角をしてしまったり、回転数下降時に戻りが悪くなったりと、
なにかとシビアな部品だったりします。
なんてったって、遠心力で作動しますからw
んで、これがガバナってやつ。
裏側なので少々わかり辛いですが感じだけでもわかればと・・・。
んで、何もなくなったこのピックアップ部分から、カムシャフトを抜き取ります。
この時、ロッカーアームのボルトナットを一番緩めておきます。
次にヘッド廻りのナットを緩めていきます。
単気筒なのでこちらも本数が少ないので楽チンです。
分解時は時間短縮のためにインパクトレンチで様子を見ながら一気に緩めていきます。
そしてヘッドカバーが外れた様子がコチラ♪
イイ感じで汚れていますが、カムのホルダ部分にもカジリ跡などもなく
コンディションはまずまずといった感じでしょう。
当然、カムシャフトにもカジリ跡や極端な減りもなく、オイル管理もメンテナンスも
きちんと行ってきた証拠です。
ヘッドカバーやカムシャフトはこんな感じ。
ロッカーアームも美しい。
あとはシリンダー廻りのサビが酷くなかったらイイのですが・・・・。
ドキドキしながらシリンダーヘッドを外すと・・・・
・・・・
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・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
次回に続くw
チョット長くなりすぎたので引っ張りますよ~
では。