【第7回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

雨雲来襲ども。

今日は朝から車両引取のご依頼です。

こんな日に限って朝から雲行きが怪しい・・・。

出来るだけ早めに出発してお客様宅へ

と向かいました。

当店のブログをご覧頂いての作業ご依頼、

本当に有り難うございます。

着実にブログが浸透してきているのが

実に嬉しい限りです。ええ。

常に5台以上の修理をお預かりしている

状態なので、とにかく修理作業で手一杯という

事だけは確実です。

手が4本欲しいww

いや、手じゃダメだ。

俺がもう1人欲しい。

んでこれが引取りに行ってきた車両ですね。

ヤマハ シグナス

ヤマハ シグナスですね。

1年間放置していたようでエンジンが始動出来ず

修理のご依頼を頂きました。

1年間屋外での保管となると、やはりキャブレターの

オーバーホール作業が必要になりそうな雰囲気です。

それ以外にトラブルが出てなければ良いのですが。。。

まぁまだ持ち帰ったばかりで、順番待ちという状況ですので

詳細が分かり次第また記事にして紹介しますね♪

で、今日は午後から車検に行ってきました。

そこで思わぬトラブル発生ですよ。

いや、まぁ過信しすぎた私が悪いんですけどね・・・。

↓ この続きを読む ↓

今日の車検

車検場は空いてて良かったんですがね・・・

HCの値が

 4,000オーバーってなにw

COも5.8とか異常値

※ちなみに、基準値は

CO:4.5以下 HC:4,000以下

完全に不完全燃焼ですやん。

生ガスがもろに排出されている雰囲気です。

排気ガスの検査でまさか落ちるとは

思ってもみなかったので、急いで帰社して

ガスの調整を施して無事に通過。

人間の鼻なんて

 所詮こんなもんw

まぁなんにせよ、嗅覚を過信せずに

やはりガステスターを使用して、数値を

確認するのが最もよろしいと痛感。

ガス検査がある車両が今後も増え続けるので、

バイクショップにはガステスターの一早い

導入を強くお勧めします。ええ。

高価なのでなかなか導入も難しいと思いますが。

日々コツコツですよ!

手を洗う洗剤も、ポンプで吸えなくなったら水を足して

希釈して、(粒子が入ってるので)さらにそれでも

ポンプから吸えなくなったら、こうして

カッターナイフで上部を切開して最後まで使い切ります。

容器を切る

まるでドモホルンリンクルw

いやいや、こういうちょっとした事の

積み重ねが大切なのです。

勿体ない。うん。

ただの貧乏性やんかとか言わないw

じゃ、ちょっと時間が押し押しで

今日付の更新間に合うか危険水域に達してきましたので、

ここらで今日もいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

28.2℃

曇りのち雨

曇りのち雨!

~06時:30% ~12時:40%

~18時:60% ~24時:60%

明日の大阪の天気は、西日本に前線が停滞するため

雲が広がりやすく、雨や雷雨の所がある見込みです。

明日も午後から雨の予報ですが、今日もそうでしたが

傘を差さなきゃならないほどの降雨ではなかったのが

車検時の唯一の救いでした。

だからといって、明日もそうだとは言い切れませんので、

雨具の準備はお忘れ無く♪

では本日の本題です。

先日からご紹介している

フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

ですが、今日は第7回目となります。

久し振りの長編ですw

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第2回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第3回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第4回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第5回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

【第6回】フォルツァZのFコードエラーを修理してみよう!レアケース編

さて、前回までは確か

ピンの折損部

ギヤと軸を繋いで固定しているピンが

折損しているのを確認して、トラブル原因が

分かったところまででしたね。

今日はこの続きをご紹介していきます。

今日はレシオセンサーシャフトの取り外し作業を

進めていきましょうか。

まずはレシオセンサーが付いていた部分から

規準位置が刻印されたプレートを取り外しましょう。

プレートを取り外す

軽く回せば簡単に取り外せるので

そんなに難しくないです。ええ。

取付部分には、Oリングが付いているので

固くて外れない時は、潤滑油を塗ってOリングを

しっかりと保護してから取り外しましょう。

無理に回したりすると、Oリングが千切れたり

してしまいますのでご注意を。

ま、でも注意して取り外しても、経年劣化による

Oリングの割れはどうしようもありません。ええ。

※レシオセンサーの取付部のOリング

Oリングが割れた

プレートを取り外すとこういう状態ですね。

レシオセンサーシャフトがよく見えます。

プレートを取り外した

レシオセンサーシャフトを引き抜きましょう。

引っ掛かって抜けない時は、ケース側の

ギヤも抜き取ると良いでしょう。

ギヤを抜く レシオセンサーシャフトを抜く

レシオセンサーシャフトのギヤ部と、軸側の

スピンドルギヤの拡大写真がこちら。

ギヤの噛み合い部

特に噛み合い部にはギヤ欠け等もなく

問題は無さそうですね・・・。

では軸側のギヤを見てみましょうか。

ギヤの歯

少々当たりが強い部分がありますね。

写真では分かりにくいですが、段差も付いているので

それなりの力が加わった証拠でもあります。

ちなみに、この大きなギヤ部分は

軸とセットでしか部品供給されていませんので、

折損したピンのみとかは購入出来ません。

ピンも圧入されてて抜き取る事が出来ませんし。

さらに分解を進めます。

先にケースに付いたままになっているガスケット(Oリング)を

剝がし取っておきましょう。

Oリングを剥がす

続いてレシオモーターと接続している

ギヤが収められている部分のカバーを取り外します。

カバーを取り外す

カバーを取り外すと、ギヤの歯が細かい

レシオモーターの駆動力を伝えているギヤが

見えますね。

カバーを取り外すとギヤを抜き取る事が

出来ますのでギヤを取り外しましょう。

ギヤを抜き取った

このギヤも確認しましたが、大きな損傷もなく

レシオセンサーシャフトと同様に

再使用が可能と判断しました。

んでこれが全ての部品を取り外し終えた状態ですね。

部品を取り外した

ケースをご覧頂くと分かりますが、

全てのギヤ軸部にはベアリングが付いており、

エンジン側にも当然ベアリングが圧入されています。

で、ここでエンジン側のベアリングを触ってみて

気が付いた事が1つ。

ベアリングが固着してる(- ω - ; )

固着は言い過ぎですけど、もうそりゃちょっとや

そっとの力では回らないぐらい、ゴッリゴリなのですよ。

特に折損したピンが入っていた軸部分のベアリングが。

はっはぁ~ん・・・なるほど。

分かりました。

今回のトラブルの事の発端は、このエンジン側の

ベアリングが固着した事により、軸が回転しなくなり

レシオモーターによって力強く回されるギヤが

固定しているピンを破壊して回転。

その時に出来たキズが、先ほど見たギヤに付いていた

段差とキズの跡ですな。

これで全ての事象が1本の線で繋がりました!!

ベアリング1つで大きなダメージを被ったわけです。

でも、コレばっかりは毎度クーラントを抜いて

点検できるような場所でも無いし、予算的にも現実的じゃ

無いですよね。。

あぁ・・・辛い。

ちなみに、分割したケース側のベアリングはグリスも

しっかり残っててガタツキやゴロ付きも無くいい感じです♪

で、分割したケース、それに取り外して

再使用するギヤ類を全て洗浄油で洗浄して

キレイにしておきましょう。

洗浄完了

洗浄したら見違えるように美しくなりましたね。

先ほど話に出てきた、分割したケース側についている

ベアリングもそのまま洗浄油で洗浄したので、

一度ダストシールを取り外して

グリスアップし直す必要が有ります。

※内部にも洗浄油が残るため

ガタツキ、ゴロつきが無いベアリングのみ、

こうした手法で再使用が可能ですが、

出来る限り新品に交換する事をオススメします。

※今回は予算の都合で出来るだけ再使用しています

そんなに簡単においそれと、交換できるような

部位でも無いですしね~。

んでこれが取り外したベアリングのダストシールですね。

細くて薄い板状の物をインナーレースと

ダストシールの境目にキズを付けないように差し込んで、

あとは持ち上げればダストシールが外れます。

取り外したダストシール

ダストシールを取り外したら、パーツクリーナーと

エアーブローを併用して、ベアリング内部を完全に

脱脂洗浄してください。

脱脂洗浄後に、新しいグリスをベアリング内部に

押し込んで充填します。

グリスの充填完了

少し多くてはみ出しても結構。

グリスをしっかりとベアリング内部に充填しておいてください。

オイルに浸かる場所でもありませんので、

モリブデングリスである必要は有りません。

グリスの圧入が終わったら、元通りダストシールを

ベアリングに取り付けたら完了です。

さて、この続きはまた明日の更新記事で

ご紹介しましょうかね。

久し振りに今日は日付を跨いでしまいそうでしたので、

途中で一度公開してしまいましたw

いやはや、毎日毎日こうしてキーボードを

タイプしていても早くなる限界ってのは

あるんですな。。

ほぼ毎日4,000文字以上打ち込んでいるのに

こうして日付を跨いでしまうような事態に発展

してしまう事もあるんですから。

ってか、記事長すぎ。

ええ、ええ。

それはよく言われます。

でもこれこそが当ブログの魅力というか、

私のやりたい事なのです。

なーんにも中身の無い、言っちゃ悪いけど

独りよがりや自己完結型のブログなんて

見ていても楽しくないし、タメにもならん。

それでいて情報ソースにもならんのに、

どうしたらもっと人がブログに集まりますか?

そう聞きたい気持ちは分かる。

でもね、客観的に自分のブログ見てみ?

ダレ得やねんこの記事?

って事無いですか?

ツイッターじゃないんだから、

呟きみたいな記事書いても誰も見ないよそりゃ。

SEO対策に熱心になるのも悪くない、

あちこちのブログランキングに参加するのも良い、

でもそれより大切なのは、

記事のですよ。

誰もが見たいと思える、そんな記事を書かねば。

こうは言っても、なかなか難しいんですけどね。

実際問題。

当ブログも出来る限りの情報を活字で伝えていますが、

伝え切れていない部分も多数有るので。

面倒臭がらずに、出来るだけ多くの情報を

読者に伝える事が大切です。

なんだか訳の分からない、しかもそれでいて

バイク屋らしくないグダグダな内容に

なってきたのでこれぐらいにしときましょうかねw

じゃ、今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

25.6℃

あー眠い。

今日はよく文字を打ち込んだような気がします。

大した内容の記事書いてないのにww

明日はもっと本腰入れて記事書きます♪

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

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