ども。
今日はねぇ特にコレと言って冒頭で書く様な
ネタも無くってですね、いわゆる平穏無事で
何の変化も無い1日でしたって報告なのです。
あぁ・・昨晩の話でも少ししましょうかね。
これ、当店に設置されている監視カメラの画像です。
いつものと同じように遅くまで掛かって
ブログを書いていたんですね。
ブログを書いている画面は左側のメインモニタで行いつつ、
右側の画面では次に使用する写真を確認、
それだけじゃデスクトップ領域が余っているので、
常に一番右上には監視カメラの画像がリアルタイムに
流しているんですよ。
ブログに集中して書いていてもね、ここ
セントラムモーターサイクルがある美木多上1-2は
21時を回ると車の通りも少なくなる上、人通りも
殆ど無くなるほど田舎でして。
それがですよ、昨晩23時頃でしたかね・・・。
迫りつつある時間に怯えながらブログを
急いで書いていると、監視カメラに何やら不審な動きをする
3人組が登場。
いや、当初はそれぞれスクーターに乗って2人組が
まず現れたんですが、もう1人遅れて登場した子の
乗ってきたスクーターの動きがおかしい。
そもそも・・・
なんでそんなに
フラッフラしてんだよw
店の前にバイクを置くなり、キョロキョロ、
ショールームを見たり額の汗を拭う動作をしてみたり。
怪しい・・・ってか、何となく当店に来た理由は
薄々分かっていましたが、一応事務所から出て行って
『どしたの??なんかあった?』
Tシャツ、半パン、クロックスモドキで見るからに若い。
それに・・・激しく汗だくw
『きっ・・・・・』
『ん??』
『緊急事態です!』
ぶほっwww
なんで今ここでその
四字熟語チョイスしたんだw
私には
『姉さん・・・事件です!』
※ドラマ HOTEL より決まり文句
と言っている様にしか聞こえませんwww
ごめんね、ちょっと可笑しくってw
・・・で、何があったのか詳しく聞いてみると
↓ この続きを読む ↓
どうやら私の勘は当たったようです。
『タイヤがバーストしてしまいまして・・・(はぁはぁ)・・・』
『パンク修理ってか、タイヤ交換とか出来ますかね?』
流石に写真を撮るのは悪いんで
活字で一連の流れを説明していくので、至極退屈な
冒頭になりますがご勘弁をば。
車種はシグナスX-FIの国内モデル。
このお客様がご来店くださったのは23時過ぎ。
『いや、もうコンプレッサーの電源落としてるんで、
パンク修理どころか、空気を入れてあげることも出来ないなぁ。』
『あぁ・・・タイヤ交換もダメですかね・・・?』
『いやあのぉ・・・圧縮空気が無いので無理です。ごめんね。。』
『あっ・・・そうですか。。分かりました有難う御座いました』
(かちゃり)
話がこれで終わってしまったので事務所に戻りました
23時過ぎで明らかにどこのオートバイショップでも
閉店している時間。
心情は察するがこればかりはどうしようも無い。
コンプレッサーの音ってのは結構大きいので、
近隣住人の方への配慮も有り、遅くとも21時までには
停止させるという事にしています。
※実際はもっと早くに電源を落とします
それに、バーストしたという彼の判断(表現)も正しかった。
リヤタイヤを見たんですけどね、明らかにタイヤの交換時期を
随分前に通り過ぎてて、こんな状態でした。
トレッド面がツルッツルになってて、この参考写真の様に
指がぷすりと入ってしまう様な状態でした。
こりゃ確かにバーストって表現で正しい。
残念ながらコンプレッサーが稼働中だったとしても、
パンク修理は不可能。
ってか頼まれてもしない、出来ない。
監視カメラをチラチラと見ながらブログの続きを
書いているとね、まだ彼ら3人組の姿はそこに有ります。
しばらくすると
(こんこん)
『何度もスミマセン。』
『いいえ~。』
『タイヤだけでも売って貰えないですかね・・・』
『ごめんなぁ、このサイズは常備してないなぁ。原付ならばともかく、
原付2種に使用している様なサイズは無いや。』
『あぁ・・・そうですか・・・。』
『残念だけどね、いま当店が君にしてあげられることはね、
明日まで車両を預かっておく事か、修理で預かることしか出来ないわ。
それに、もうこの時間だし他のオートバイショップさんも開いてないだろうし。』
『は・・・はぁ。。。』
『こんな事言うのアレだけどさ、このバイクは君のバイク?』
『いや・・・父のバイクでして。』
『そうかぁ。タイヤってばさ、そんなに簡単にはバーストしないもんなのよ。
これだけ摩耗が進んだからこそバースト・・ってかすり減りすぎて
穴が開いちゃってるわけさ。』
『はっ・・・はぃぃぃ。。。』
『こうなることはお父さんも君も、いつも通っているショップさんから
言われてたと思うんだけどねぇ。残念だけど、大変なのは分かるけど
このまま乗るのも危ないし、ホイールも痛めちゃうし、お父さんに連絡して
事情を説明すればどうかな?』
『・・・・。』
『明日中に車を手配して取りに来てくれるなら
車両預かって保管してあげるから。ね?』
『はぃぃ。。。わかりましたありがとう御座いました。。』
(かちゃり)
またも、ありがとう御座いましたの一言で話を切られたので
事務所に戻ってブログ再開。
依然として監視カメラには3人組の姿。
何度も穴が開いたリヤタイヤを眺めてはうな垂れて・・・
を繰り返す彼。
『 (車両置いていけばいいのにー) 』
と心の中で思いつつ、まだ書き上げていない
ブログを急いで書き上げる。
するとまた数分すると彼が来た。
(こんこんこんっ)
『ホントに何度もすみません。』
『うん、いいよ。何か決まった?』
『あっ、あのですね友達のお父さんが軽トラックを
貸してくれるそうなのですが、バイクを乗せるためのハシゴが
ないので貸して貰えないですか?』
『あぁ、ラダーレールね。ああいう備品も閉店時に
店内に仕舞い込んでるからもう出せないわ。ごめんなぁ。』
『えっ。。。そうですか。。』
(チラッ)
彼の足元にある当店前に
常設してる木製のイスを彼がチラ見したのを
私は見逃しませんでしたw
『木の板とかでもいいんですけど・・・・』
(チラチラッ)
いや・・・、
このイスは勘弁してやw
心の中でそう叫びながら、平静を保って冷静に
『うん・・・気持ちは分かるけど力になってあげれないや。
ごめんなぁ・・・。』
『あぁぁ。。。わかりました。何度もありがとうございました』
(かちゃり)
我々30オーバーのオッサンと違い、
今、この瞬間という時間を過ごしている彼らにとって、
今の10分や1時間というのは凄く大切なのだと
言う事は分かります。
我々とは時間の感じ方が異なるんですよね。
焦る気持ちほんっっっっっっっとよく分かります。
でもね、こう言っちゃなんだけどね、
タイヤ交換を勧めていた通いのショップさんや
用品店さんの忠告を無視して乗り続けた結果、
このような事態を招いたのですよ。
さらに、この状態のまま走行を続ければ
ホイールリムを痛めてしまって、修理費用が
高く付いてしまうばかりか最悪、転倒や事故などを
起こしてしまっては取り返しが付かない事になってしまいます。
だからと思い、費用がどうとかこうとかじゃ無く
人助けと感じたからこそ、今日は預かりますよ。
と、私の出来る限りの事を伝えたんですがね。
お役に立てず、すまなんだーって事で。
って事で、昨晩はこんな事がありましたよーってお話♪
ちゃんちゃーん♪
では今日も冒頭が少し長くなってしまいましたが
今日もいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度と
明日の大阪の天気予報をお知らせです。
33.2℃
曇り時々雨!
~06時:40% ~12時:70%
~18時:60% ~24時:30%
明日の大阪の天気は、上空の寒気や湿った空気の影響で
雲が広がり、午前中を中心に雨や雷雨となる見込みです。
雨具は手放せない1日になるでしょう。
では今日の本題です。
まずは車両のご紹介から。
ホンダ マグナフィフティですね。
以前、ブログ冒頭で入庫時リアルタイムに
少し触れたと思うんですが・・・覚えてますかね-。
チェーンが外れて走行不能になったのと、
リヤタイヤがツルンツルンなのですよ。
それだけじゃないっすよ。
シフトペダルを固定しているEクリップも飛んでって
無くなってるのでシフトペダルも外れかかってるし。
外れたチェーンもね単純に外れただけじゃ無く、
わりと危ない状態でした。
チェーンクリップ部分は無事だったんですが
それ以外の部分で千切れかけてました。
あっぶね。
クリップ(ジョイント)部分が広がって千切れそうに
なるって事は見たことあるんですけどね。。。
まぁとにかく作業開始です。
まずはこの切れかけているチェーンを取り外して
いきましょうか。
スプロケットカバーを取り外して行きます。
固定ボルトを取り外していきます。
サイドカバーを取り外して、そこにあるニュートラルセンサーや
ジェネレータ配線カプラなどを取り外しましょう。
このスプロケットカバーはね、フロントスプロケットが
取り付けられているファイナルシャフト(ミッション)の
軸受けも兼ねているため、
一筋縄では外れないことが多いです。
んで、このマグナフィフティも例に漏れず
スライドハンマーを使用してカバーを取り外しました。
この部分が先ほども言っていた、スプロケットカバー側に
ある軸受け部分ですね。
マグナフィフティやジャズなどの場合、
リヤホイールがワイドトレッド化されている為、
ファイナルシャフトが長い上に、フロントスプロケットが
エンジン外側に向かってオフセットしているため、
支えが無いとミッションが捻れてしまうんですよね。
それを防ぐために、こうしてスプロケットカバー内側に
軸受け部を備えつえ付けてるってわけです。
まぁスプロケットカバーもチェーンが外れたせいで
内側も削れてしまっていますが、大事に至っていないので
このまま再使用は問題ないでしょう。
んでこれがフロントスプロケットですね。
ミッションが妙に長いのがよく分かりますね。
スプロケットもモンキーやカブと比べても、
随分と手前にオフセットしているのが分かります。
まぁオフセットの話はこれぐらいにして。
ジョイント部分に取り付けられている、チェーンクリップを
取り外しましょう。
んでこれが取り外し終えたチェーンですね。
長い間チェーングリスも塗らない状態で乗り続けた結果、
チェーンが伸びて伸びて、さらに腐食も進行して
切れる寸前となってしまったわけで。
今回は切れずに先にチェーンが外れたんですけど、
単にチェーンが外れたと言っても、スプロケットなどに引っ掛かれば
ホイールがロックしたり、ミッションを痛めてしまったりと、
結構悲惨なことにもなります。
チェーンが切れればホイールのロック、切れたチェーンが
エンジンブロックを叩いて粉砕、粉砕されて出た破片が
ミッションに挟まって・・・結局悲惨な結果になることは同じです。
今回はその1歩手前でなんとか無事だっただけで、
こうなる前に定期的なメンテナンスを心がける様にしましょう。
と、ここまではいつもの作業スペースでは無い場所で
作業していましたが、作業スペースが空きましたので
いつもの場所へとやってきました。
さて、まずはフロントスプロケットから交換していきます。
ギヤをローギヤに入れてから、T型レンチを使用して
勢いを付けてT型レンチを回してボルトを緩めます。
※インパクトレンチと同じ要領です
ボルトを取り外し終えたら、固定用の
ロックプレートをスプラインから取り外してっと。
あとはスプロケットをシャフトから取り外すだけ。
これが取り外したフロントスプロケットですね。
これだけ見ると、交換する必要ある??って
気がしないでもないですがね、今回はチェーンが外れて
激しくフロントスプロケット部付近で絡まっていたため、
スプロケットの状態が見えなかったのと、
長い期間チェーンを調整せずに乗っていたという事情を加味して、
予めお客様には交換されてはどうか?というお伺いは
立てて承認を頂いておりましたので交換します。
んでこれが新品のスプロケットとの比較です。
ほらね、こうしてみるとフロントスプロケットも
結構減って山が尖ってきてるのが分かるでしょ。
チェーンとスプロケットは同時交換をお勧めします。
さて、今日は冒頭が随分と長くなり、
本文が短いという由々しき事態に発展したため、
明日こそは本文を充実させたいと思います。ええ。
あ、ぼんさん。
激辛ペヤング焼きそば今日食べましたw
でもね、時間とか色々な都合も合って記事に
出来なかったので、明日こそはレビューも含めて
感想をお聞かせできるかと思われますw
じゃ今日の作業はここまで!
最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。
29.6℃
今日は一日中曇り空で、時折雨がパラ付いてた
おかげで、随分と涼しくて過ごし易い1日でした。
もうお盆も過ぎてここからは少しずつ朝晩の
冷え込みが出てきて、気が付きゃ秋になって、
あっという間に冬が来て年越し・・・・
はぁ?夏はまだおわらんぜよ!!
ぜひ2ヶ月ほど延長お願いしますw
明日も天気が良くない様なので
店内での作業が捗りそうです♪
ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆