ども。
今日は朝から同時に2件の車両引取ご依頼です。
どちらも同じ方向でしたので同時に車両を
引き取ってきました。
1台目はまずフォルツァZ(MF08)ですね。
こちらは走行中にエンジンが停止して、そのままセルスタート
出来ずに燃え尽きてしまったようです・・・。
これはかなりの高確率で充電系統の不良による物でしょう。
2台目は通勤途中にリヤタイヤがバースト?(お客様談)
したらしい風味のスズキ レッツ2ですね。
こういう場合、殆どがタイヤの交換時期を大幅に通り越していて
とぅるんとぅるんになっているんですよね・・・。
で、お客様は出社時間があるので、車両は現地に
放置してあるとのことで、事前に確認しておいた場所、
ナンバープレート番号と車体色、車両特徴から判断して現地引取です。
ちゃんと確認しておかないとね、現地に着いてみたら
似たようなバイクがいっぱいw
なんて事も十分有り得ますので。ええ。
間違えて持って帰ってこようもんなら大変です。。
絶対にそのような間違いは起きてはなりません。
そりゃ間違えられた持ち主さんからすればきっと、
盗難に遭った!!!
そうお思いになることでしょう。
えらいこっちゃですw
教訓:
不確かな情報を元に
行動を起こすとろくな事にならない
#マスコミが流す情報が全てでは無い(謎)
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でね、引き取ってきたレッツ2を
早速お披露目です。
案の定リヤタイヤは空気が抜けて、ビードが外れてぐにょぐにょしてて、
タイヤの残量はというと・・・
指がぷすっとな♪
あっ・・・・(´・_・`)・・・・うん
やっぱりこういう状態になっているのですね。
ホイールのリムが曲がってないのが奇跡です。はい。
でね、そんな事を思いながら作業していると、
原付を押してご来店のお客様。
不吉な音が聞こえます・・・。
(もぎゅもぎゅゴリもぎゅゴリもぎゅゴリゴリもぎゅ)
『パンクしちゃったみたいで空気入れて貰えますか?』
『あっはい~。(しゅーーーーー)』
『・・・いや、ダメっすこれwwww』
だって・・・
リムが激しく曲がってますやんw
あららら。
こんなにも曲がってたらそりゃビードも落ちるし、
空気も入りませんわ。
空気圧の点検を怠っていると、こんな風にタイヤのビードが
落ちてしまい、段差などでこんな風にリムが曲がってしまいます。
日頃からタイヤの空気圧の点検はお忘れ無く。
タイヤの寿命も燃費も空気圧が大きく関わっていますから。
では今日もいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度と
明日の大阪の天気予報をお知らせです。
34.4℃
曇りのち雨!
~06時:30% ~12時:30%
~18時:60% ~24時:60%
明日の大阪の天気は台風8号の接近により、暖かく湿った
空気が流れ込むため、雲が広がり雨となり雷を伴い非常に
激しく降る所がある見込みです。
台風のピークは金曜日頃と言われていますので、
みなさんも十分にお気をつけ下さい。
では本日の本題です。
まずは車両のご紹介から。
ホンダ CB400SF(NC31)バージョンSですね。
以前、レギュレターの不良でご入庫されたことがあります。
今回は車検と併せて、以前から指摘していた
抜けて抜けてボヨンボヨンになっているフロントフォークの
オーバーホールを実施です。
でね、色々と有りまして、いきなり作業途中からスタートします。
ブレーキキャリパー、スピードメーターケーブルを予め取り外しておき、
アクスルシャフトを緩めておいてから、車体右側の
フレームにジャッキを掛けてフロント廻りを持ち上げましょう。
ジャッキアップ後にアクスルシャフトを抜き取っていきましょう。
アクスルシャフトを抜き取ったら、車体にぶつけて
揺らさないように注意しながらホイールを取り外してきます。
ホイールを取り外し終えたら、次にフロントフェンダーを
フォークから取り外しましょう。
続いてステム、トップブリッジのクランプ部分の
ボルトをそれぞれ緩めていきます。
※取り外す必要は有りません
クランプ部のボルトを緩め終わったら、フォークを
下方へと回しながら抜いて行きましょう。
最後の1本を抜き取る際、トップブリッジに注意して下さい。
トップブリッジのクラウンナットの締め付けが緩んでいると、
フォークを取り外した瞬間にトップブリッジが
ハンドルバーなどの重みで回転し、ガソリンタンクに接触して
凹ませてしまう事があります。
十分に注意して最後の1本を抜き取るように。
んでこれがフロントフォークを取り外し終えた状態です。
ジャッキアップ中は非常に不安定なので、出来るだけ早く
オーバーホール作業を済ませて組み戻しましょう。
んでこれが取り外し終えたフロントフォークですね。
シールの状況はというと・・・
劣化して腐食してぼきぼきになっています。
もちろん、オイルは殆ど抜けきっているので
焼付いていないのが不思議なぐらいです。はい。
フロントフォークも油膜切れを起こすと、2サイクルエンジンのように
アウターチューブとインナーチューブが固着して
ストロークしなくなってしまいます。
そうなると、フォークASSYでの交換が必要となる場合が多く、
出費が嵩んでしまいますので、早めに修理されることをオススメします。
ではここからはフロントフォークの分解作業です。
まずはインパクトレンチを使用してフォーク底部の
ドレンボルトを取り外しましょう。
んでこれが取り外したドレンボルトですね。
ドレンボルトによくシールテープを巻いている方を
見掛けますが、ドレンボルトが外れなくなってしまいますので
シールテープなどは巻き付けないで下さい。
オイルが漏れる場合は、オイルワッシャを交換しましょう。
通常はこのオイルワッシャ1枚でオイルが止まる仕組みなのですから。
ドレンボルトを取り外し終えたら、フォークを元通り上下反転して
底部よりフォークオイルを抜き取りましょう。
オイルを抜き取る際は、何度かストロークさせてあげると抜けやすいです。
底部からフォークオイルをある程度排出し終えたら、
フォークトップキャップをインパクトレンチで
緩めましょう。
インパクトレンチで最後まで取り外すようなことは
絶対にしないこと。
トップキャップが外れてぶっ飛んできて怪我をすることがありますので。
初めの1発だけ緩めば、あとはソケットを手で握って
取り外すことが出来ますので。
最初だけ緩んだら、あとは下方へと力を掛けながら
少しずつトップキャップを緩めて取り外しましょう。
インナースプリングの張力が激しく効いていますので、
顔や体をトップキャップ上方に持っていくのはやめましょう。
プリロード調整機能付のトップキャップですね。
まぁそれはさておき。
トップキャップを取り外し終えたら次は
カラー、ワッシャ、インナースプリングの順番で取り外していきましょう。
組み付ける際も順番をお間違いにならない様に。
続いてダストシールを取り外します。
見事なまでに劣化して割れています。
そりゃ内部にも水が入りたい放題で錆びますわ。
オイルシールを押さえているクリップもこの通り
白くなって錆びてきています。
クリップも取り外し終えたら、インナーチューブとアウターチューブを
コツンコツンっ!とストロークさせて引っ張りながら、
何度かしていると、こんな風に内部からオイルシールと
ブッシング(スライドメタル)が一緒に抜けてきます。
腐食して茶色くなっているオイルシールが見えてきましたね。
さらに続けると、有るタイミングで完全にインナーチューブと
アウターチューブがこんな風に分解します。
オイルシール、ワッシャ、ブッシングの順番で上から入っていますね。
組み付ける時もこの順番をお忘れ無く。
2本とも分解が終わったら、部品をそれぞれ洗浄して行きますが
その様子とその続きについてはまた明日更新の記事で
ご紹介しますので、明日も忘れずチェックをお願いしますね♪
じゃ今日の作業はここまで!
最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。
26.4℃
明日は午後から台風の影響で雨。
そしてそのまま明後日は台風直撃・・・。
店に浸水被害が出ない事を祈りますw
ちょっと大雨が降っただけで、店の中に水が流れ込んで
来るような地面のレベルが狂ってる土地なのでww
しばらくは軽トラックで通勤になりそうです。はい。
ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆