【第4回】バリオスのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ども。

こう蒸し暑くなると水分が恋しくなってきますよね。

いくら雨が降って涼しいとは言えども。

で、今日のお昼過ぎにね予め月曜日に

家から持って来て冷蔵庫に入れていたお茶を

出してみたら・・・

凍ったペットボトル

パ ン ッ パ ン w

なんで凍ってるんだよww

冷蔵庫なのにww

飲みたいのに飲めないこの辛さ・・・・。

流水で溶かして何とかお昼時に飲む量を確保しましたが、

なんで凍ってんだよw

当店にある冷蔵庫もかなり年季が入ってるんで、

霜が大量に付くし、温度調整機能もバカになってるんで

致し方ないんですが・・・。

去年は凍らなかったのに。

じゃ冷凍庫は一体どうなってるんだって?

つい数日前に霜取りしてしまいましたので、

その様子はお見せすることが出来ませんが、

上からも横からも下からも迫り出した

霜で覆われた一面銀世界♪(きらきらきら~☆)

とだけ言えば分かっていただけるかとw

とにかく、冷凍庫も冷蔵庫もポンコツって事は確か。うむ。

↓ この続きを読む ↓

まぁでも、そんなポンコツ冷蔵庫でも

冷やすという目的は達成しているんで、捨てるに捨てれない。

行きすぎて凍ってはいますが、冷えてるのは確かなので。

うぬぅ・・・・貧乏性ってば困りますw

また冷凍庫に巨大な霜が張ったら

写真に収めてご報告致しますw(需要無い)

んで話は変わって、今日の夕方フロントタイヤ交換でご入庫下さった

ヤマハ マジェスティ250のお客様。

※車両の写真はありません

サイドウォールのひび割れと使用限度だったので。

サイドウォールのひび割れ

それにね、タイヤだけでは無くエアバルブもこの通り。

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指で押すとしゅーしゅーとエアーが漏れてくるんですなぁ・・・。

タイヤ残量が十分ならエアバルブだけの交換でもいいんですけど、

サイドウォールもこのひび割れだし、残量ももう無いんで

同時に交換しました。

でね、フロントホイールを取り外してもう1つ問題発覚。

スピードメーターギヤボックス

マグネットセンサーの羽部分をよく見て下さい。

マグネットセンサー部分の摩耗

ホイールとの接触部分が長期間の使用に伴う

摩耗が進行しています。

ホイール側の切り欠きと、このマグネットセンサーの羽部分との間には

クリアランスが少しあるんですよね。

ホイールの回転によってこのマグネットセンサーの羽が

ホイールと接触する際に速度差があるんで、こうして少しずつ摩耗が

進行していくんですなぁ。

普通は、ここまで行くまでに羽部分が折れてしまったりするんですが、

なかなかここまで摩耗しながらも使っている状況ってのは

希有(けう)な事例だったのでご紹介してみました。

もちろんお客様には、近い将来スピードメーターが

動かなくなるでしょうとお伝えしておきました。

それがいつやってくるのかは予想は出来ませんが・・・。

では今日もいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

28.2℃

~06時:80% ~12時:40%

~18時:60% ~24時:50%

明日の大阪の天気は、前線が南下以上を通過するため

全般的に雨や雷雨となる様です。

南部を中心に非常に激しい雨が降る所がある見込みですので、

雨具のご準備をお忘れ無く。

併せて落雷にもご注意を。

では本日の本題です。

先日からご紹介している

バリオスのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

ですが、今日は第4回目となります。

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

【第1回】バリオスのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第2回】バリオスのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

【第3回】バリオスのキャブレターをオーバーホールしてみよう!

さて、前回までは確か

ボルトを取り外す

バルブシートを取り外そうとして、外すとマズいことになりそうだったので

そのままにしておいたって所までご紹介しましたね。

今日はこの続きをご紹介していきます。

まだ取り外していなかったスロージェットを取り外しましょう。

細めのマイナスドライバー(経路よりも少し小さめが推奨)を使用して

取り外しましょう。

細すぎるドライバーを使用すると、スロージェットを外せない場合がありますので。

スロージェットを取り外す

かなり固くて危なかったですがなんとか取り外せました。

取り外したスロージェット

スロージェットは分かっていたことですが完全閉塞状態です。

1つも抜けている物は有りませんでした。

続いてパイロットスクリューを取り外します。

パイロットスクリューを取り外す

規定の戻し回転数については、後日組み付け時の記事で

ご紹介しますのでしばしお待ち下さい。

これが取り外し終えたパイロットスクリューですね。

取り外したパイロットスクリュー

パイロットスクリューには、スプリング、ワッシャ、Oリングが順番に

入っていますが、キャブレターから取り外すと1式セットでは抜けてきません。

殆どの場合、Oリングとワッシャはキャブレター側に残った状態になりますので、

細いワイヤーなどを使用して取り出して下さい。

取り忘れると大変なことになりますので。ええ。

※ワッシャ・スプリング・Oリングの部品設定はありません

これでフロートチャンバー内部のインナーパーツの取り外しは

終わりましたので、続いてバキュームピストンを

取り外していきましょう。

ボルトを緩める

トップカバーには内側からバキュームピストンの

スプリングの張力が効いているので、ボルトを取り外す際は

必ずカバーを押さえながらボルトを取り外しましょう。

ボルトを取り外したらゆっくりとカバーを開けましょう。

カバーを取り外した

中からバキュームピストンとスプリングを取り出しましょう。

取り出したバキュームピストン

スプリング底部にはジェットニードルを押さえるための

スプリングシートが付いていますので、無くさない様にご注意を。

スプリングを取り外したら、バキュームピストン内部から

ジェットニードルも取り出しましょう。

取り外したジェットニードル

取り外したジェットニードルは案の定、先端に下がるにつれて

変色していますね・・・。

すべて腐ったガソリンですなぁ・・・。

※正確にはガソリンは腐りませんので誤解無きよう

これも洗浄すればピッカピカになる予定なのでご安心を。

取り外したバキュームピストンの、ラバースカートのフチには

小さな真鍮製のノズルが付いていますので、

絶対に忘れずに予め取り外しておくこと。

小さなノズル

ほんっと極小なので無くさない様に細心の注意をお願いします。

予めこの記事を読んでいる方は無くさないと思いますが。

んでこれが取り外したノズルですね。

取り外したノズル

このノズルはエアーカットバルブからバキュームピストン上部に

繋がるエアー通路に付いています。

これが無いとね、エンジンが掛からないって事は無いでしょうけど、

アクセルOFF時にアフターファイヤーが酷くなりそうです。ええ。

無くさないのが一番ですよ。ほんとに。

さて、これで取り外しが必要なパーツの取り外しは完了です。

よほどのことが無い限り、連結を分解するのは避けましょう。

※通常のオーバーホール作業では連結部の分解は不要です

※連結部のガス漏れがある場合は除く

あとはキャブレタークリーナーの原液層に

浸け込むだけなのですが、浸け込む前に必ず

各ジェット経路など、全て疎通の確認をしておくこと。

※閉塞状態はキャブレタークリーナーに浸け込むだけは取れにくいです

最もよく閉塞した状態になっているのがここ。

チョーク用経路

チョーク経路ですなぁ。

ここはホンットよく詰まったままになっている事が多いので、

確実に抜き取る必要が有ります。

※ってか、全部キレイに抜く必要が有りますがw

パーツクリーナー、スプレータイプのキャブレタークリーナーの両方を

使用して、少しずつ閉塞しているチョーク経路を抜きましょう。

完全に経路が抜けるとこんな感じで下の穴から

スプレータイプのキャブレタークリーナーの泡が出てきます。

チョーク経路

経路の疎通

その他、吸入口部分のエアージェット部分も全て

パーツクリーナーとキャブレタークリーナーを使用して

全ての穴の疎通を確認しましょう。

吸入口部分のエアージェット

4気筒はさすがに経路の疎通確認部位も多いので

かなり時間が掛かります。

焦らず確実に作業する事を心がけましょう。

急いでも良い事なんて1つもありませんので。ええ。

オーバーホール作業を1回で決められず、

失敗してしまったら目も当てられませんよマジ。

特に我々のようにお客様より対価を頂いてそれを

生業としている者にとっては・・・・(意味深)

まっ、人間なんで時には失敗もありますし、

一度で決まらないことだってあります。ええ。

頻度の問題ですよ、頻度。

キャブレター本体の疎通確認後は、ジェット類の

疎通確認です。

まぁ・・・確認って言うか穴を全て抜かねばならんのですが。

全て閉塞状態でしたので。

細いニードルを使用して経路を広げないように

注意しながら詰まっている物を取り除き、それから

パーツクリーナーで経路内部をしっかり通しておきましょう。

ジェット類の疎通確認

全てのジェット一対で同じようにパーツクリーナーの噴出液が

均等な出方になっていればOKでしょう。

同じスロージェットでも、噴出液の出方が異なる場合は

もう一度経路内部を確認し直しましょう。

さぁて、全てのジェット類とキャブレターの疎通確認が終わったら

キャブレタークリーナーの原液層に浸け込んでいきましょう。

ジェット類などの小物は別容器でこんな感じで浸け込んでっと。

別容器で浸け込む

キャブレター本体は大きいのでそのまま全体を

浸け込むのは困難なので、半分ずつ同じ時間だけ

浸け込んでいきましょう。

※写真取り忘れましたw

ちょっと今回のキャブレターは汚れ方が酷かったので、

丸1日浸け込むことにしましょう。

その間、取り外したゴム製品を大気中に置いておくと

ブヨブヨになって再使用出来なくなる可能性がありますので、

纏めて冷蔵庫に保管しておくと良いでしょう。

冷蔵庫に保管しておくと、湿気が無く長い間保管が効きます。

テメェの冷蔵庫で大丈夫なのかww

ぐふwww

凍らないことを祈りましょうw

それ以外のゴムホースやボルト類は

タオルを被せて保管しておきましょう。

取り外した部品類

人通りが多いところには絶対に置かないように♪

さて、キャブレターの浸け込みも終わりましたので、

今日の所はこれぐらいにしておきましょう。

この続きはまた明日更新の記事でご紹介しますね!

だから明日も必ずチェックをお願いしますね~♪

じゃ、今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

21.0℃

今日は1日中雨でしたね。

明日も明後日も来週いっぱいも雨の予報。

ハヤクナツコイ

夏があるから我慢できる梅雨。

鬱陶しいですがしばらくの間の我慢です。ええ。

それではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

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