【後編】Vツインマグナのセルモーターのブラシを交換してみよう!

ども。

昨日は色々と手違いやミスが発覚してしまい、猫の手も借りたいぐらい

忙しいこんな時に限って・・・と、何度悔やんだことだか。

まぁ・・・悔やんでも、叫んでも部品は無い。

そうどすw

現実は厳しいんですなぁ。

だからといって、ねちょねちょねちょねちょ・・・・していても

作業が捗らないだけで、そこからはナニも生み出せません。

そんな時こそ!!!

夜を徹して作業!(実際は徹夜とか無理な年齢なのですw)

仕事はいくらだってあるぞっ!明日の段取りだ段取りぃっ!

そして結局帰宅したのは・・・・

疲れて一服・・・

(ふぅ~)もう1時か・・・(※タバコを吹かしながら)

翌日の段取りとか色々としているとこんな時間に。

そのおかげで、今朝はすこぶる眠かったです。

↓ この続きを読む ↓

でもね、睡眠不足で朝が辛くって

今日こそ頑張って早く帰るぞ!!

って意気込んでもね、昼~夕方頃にはエンジンが掛かり初めて

結局毎日同じ流れになるのが鉄板。

現に今もね、エンジンぶぉんぶぉん全開フルスロットルで絶賛ブログなうw

早く帰って寝るだと?

明日の陸送の準備とか、事務仕事とか、ブログとか、明日の作業段取りとか、

やることが目白押しですよん。

それでなくてもここんとこ天候が優れない日が多くって、

試乗出来ずに停止中の車両があるってのに。

残業したからと言って試乗出来るってもんでもありませんけど。

また台風も近づいて来てて、週末に掛けて本州に最も近づくようで

ここ大阪府堺市南区美木多上1-2のセントラムモーターサイクルは

おかげさまで大雨です。

どーもありがとうございます、お天道様。

おかげで室内での作業が捗って捗って仕方有りませんわ♪(皮肉いっぱいでw)

雨が降るのはまぁ致し方ないにしても、

台風の被害で苦しんでいる地域の方々の為にも

出来るだけ離れた太平洋上を北上して貰えるとよいですな。うんうん。

さぁ今日も元気もりもりで張り切ってブログ更新です~!

まずはいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

19.6℃

曇り

曇り一時雨

雨

明日の大阪の天気は、前線や台風第27号の影響で

明け方まで雨となるでしょう。

その後は、寒気の影響で雲が広がりやすく、北部では雨の降るところがある見込みです。

降水確率は明け方から通勤時間帯(7時頃まで)は50%台と高く、

その後は午後にかけて20%台と低くなっています。

通勤時間が早い方は雨具のご準備を。

そして私のように通勤時間が9時前ぐらいの方は、天候の様子を見てといった感じでしょうか。

日曜日には天候も少し回復するとかしないとか?なので、夜は雨の心配はなさそうですよっ!

では本日の本題です。

先日、前編をご紹介した

Vツインマグナのセルモーターのブラシを交換してみよう!

ですが、今日は後編の最終回となります。

前編は以下のリンクよりご覧頂けます。

 【前編】Vツインマグナのセルモーターのブラシを交換してみよう!

さて、前回までは確か・・・

Oリング

セルモーターを分解してブラシ部分を取り外した所まででしたね。

今日はこの続きを最後までご紹介しますね。

では取り外したブラシ(コミューター)部を見てみましょうか。

ブラシ部

ぐるぐる巻かれたスプリング脇に有る、四角いブロックのような物が

ブラシ(コミューター)と言われている部品ですね。

このブラシを介して電源が主軸に伝わり、主軸が電磁石化されて、

カバー部を覆うように付いているマグネットの極性同位(S-S)による反発と、

極性位相(S-N)による引力の二つを利用して回転するって仕組みです。

つまり、このブラシがすり減って主軸との接触面積が減ったり、

長期間の使用に伴ってのブラシの変質・変形などの影響で電流が弱まったり、

主軸と引っ掛かったりして、結果的にセルモーターの動作不良を引き起こします。

ブラシ部分は消耗品です。

長くご使用いただく為の秘訣は、

セルは3秒以上回さない

これに限ります。

長くても5秒ぐらいまでがMAXです。

バッテリーも痛みますし、ブラシもすり減って寿命が縮まります。

そういった場合は、長時間セルモーターを回すのでは無く、

複数回に分けて回すか、エンジンが始動出来ない他の原因をまずは探りましょう。

んでこれが主軸側のブラシ接触面です。

主軸のブラシ接触面

表面が黒ずんでいますが、これは使用に伴ってこうなる物なので

特段異常があるわけじゃ無いです。

酸化皮膜なのかな?

まぁ表面には細かい凹凸が出来てしまっているので、組み付け時には

研磨作業は必要になります。

で、この主軸はこのまま再使用可能ですが、

ブラシとの接触面が極度に摩耗している場合は

主軸の交換が必要ですのでご注意を。

そんな状態でブラシを交換しても、すぐにまたセルモーターの力は

弱まってしまいますから。

主軸のブラシ接触面に付着している黒ずみ(酸化皮膜?)を

まずはスチールウールを使用してキレイに磨きます。

接触面を磨く

スチールウールで接触面がキレイにならない場合は、

目の細かいサンドペーパーをかけると良いでしょう。

ペーパーをかける時は回転方向に向かってかけましょう。

そして重要なのが、主軸のブラシ接触面は20面ほどありましてですね、

その面と面の間に細い溝があります。

この溝にブラシのカスなどが挟まっていると、左右の面同士が導通しあってしまい

正常な出力を得ることが出来ませんので、必ず面と面の間にある

溝の掃除もしておきましょう。

んでこれがキレイに接触面を磨き上げて仕上げた状態です。

美しくなった主軸

コレぐらい接触面を磨いておけば十分です。

よく電気が流れそうです♪

そしてブラシが収められていたカバーと、反対側のカバーを

組み戻す前に予め洗浄しておきましょう。

これが洗浄完了後ですね。

洗浄完了後

メタル部分やオイルシール部分に、古いグリス汚れが

溜まっていますので、全てキレイに取り除いておいて下さい。

そしてこれがメーカーから取り寄せておいた新品の

ブラシ(電源入力部)とブラシセット(台座付き)です。

新品のブラシセット

片方は台座にセットされた状態で、もう片方は電源入力用の

ボルトが付属している部品となっています。

なんか、左の台座付きの部品の方がお高い感じがしますよね?

ところがどっこい。

同一価格

なんですよ。

どっちかが高いのか安いのかって事ですなw

では早速組み付けていきましょう。

新品のブラシを組み付ける際は、主軸接触面の角と

強く接触させると、ブラシが欠けてしまったり割れてしまうことがあるので、

手順をしっかりと確認しながら作業を進めて下さいね。

台座に電源入力用のブラシを取り付けます。

巻き巻きのスプリングを予めグイッと避けておいてから、

後方(台座外側)からブラシを挿入してスプリングでお尻を押すようにしましょう。

ブラシを取り付けた

ブラシのセットが完了したらカバーに台座ごと取り付けます。

電源入力部分のボルトをカバー外に出しますが、取り外し時の逆の手順で

Oリングも忘れずに取り付けておいて下さいね。

台座とカバーの位置関係はこうなります。

カバーに台座を取り付けた

まぁカバー側の形状を見れば、自ずと台座の取り付け位置は分りますが念のため。

で、次は主軸を差し込みたいところではありますが、写真をご覧の通り

ブラシが飛び出している状態なので、このまま差し込むと間違いなく

ブラシを痛めつけてしまいますので、少し工夫をして取り付けましょう。

おおぉっと、その前に主軸側に予めシムとワッシャをセットして、

先端部分(スライドメタルとの接触部)にグリスを塗っておきましょう。

グリスを塗っておく

で、台座側のブラシをなんとか縮めた状態にしておかねばなりません。

その時に使用するのが細いピックツールですね。

ピックツールを台座の穴に差し込んで、ブラシのスプリングを

差し込んだピックに引っかけて止めておきます。

ピックを差し込んで止めておく

そうそう、こんな風に。

この穴はこうしてブラシを止めておくためにあるんですな。うんうん。

※間違っていたら教えて下さいwってか、これ以外方法思いつかないが。

そして主軸をセットします。

ブラシを縮めているからと言って、ラフに作業するとえらい目に遭いますので、

しっかりとブラシと接触しないように注意しながら取り付けましょう。

主軸をセットする

次にマグネット部分を主軸に被せていきましょう。

カバーとの合わせ位置は、こんな風に合わせマーク(ケガキ線)がありますので

予め確認しておいて下さい。

合わせマーク

マグネットを入れる時は、マグネットの磁力で主軸が吸い上げられて、

せっかく取り付けた台座から抜けてしまうことがありますので、

しっかりとブラシ部と主軸を合わせた状態でマグネットを取り付けましょう。

マグネットを取り付けた

合わせマークが合わさっていないと、こんな風にぴったりと

合いませんのでうまく合わせて下さいね。

最後のカバーを取り付ける前に、主軸にシムとワッシャなどを取り付けます。

ワッシャとシムを入れる

そして薄くシャフト部にグリスを塗っておきます。

グリスを塗っておく

ツメが出ているワッシャとカバー側の凹凸をうまく見据えながら

最後のカバーの合わせ位置を合わせて取り付けます。

カバーを取り付けた

ボルトを入れて固定してしまう前に、一度指で主軸を回転させて

回転に違和感が無いか、また、引っかかりなどが無いか確認しておいて下さい。

正常な状態ですとね・・・活字で表現すると難しいですが・・・

ゴリュゴリュゴリュゴリュ・・・ではなく、

ジュルジュルジュルジュル

って感じです。

適度な抵抗と独特のヌルッと感があります。

んで、もちろん問題ありませんのでボルトを入れて固定したら

セルモーターのブラシ交換作業は完了です♪

ブラシ交換作業完了

マグナのセルモーターはフロントタイヤすぐ後ろにあるので、

表面が随分と汚れやすく、また、錆びやすいので軽く磨いておきました。

※写真は磨き終えた後なのですが・・・あまりキレイになりませんw

あとはセルモーターを元通りエンジンに取り付けていくだけですが、

エンジンに差し込む前に、差込部分にあるOリングにも薄くグリスを塗っておいて下さい。

Oリングにグリスを塗っておく

取り外し時の逆の手順でセルモーターをエンジンに取り付けて、

端子を接続してしっかりと固定しておきましょう。

なお、端子部は水に濡れやすい場所にありますので、

ナット締め付け後はグリスを塗っておくとGOODです。

端子部にグリスを塗っておく

こうしてグリスを塗っておくことにより、防錆効果があり

次回整備する時に腐食して困るって事は無くなります。

配線の取り回しなどがおかしくないかチェックしたら作業は完了です!

作業完了

さぁ・・・あとは問題なく・・・いや、元々症状が確認出来ていないので

直っているとも、直っていないとも答えにくい事案なのですが・・・・。

いやいや、でもセルモーターはほぼ100%問題なしと胸を張って言えます。

これは大事な事ですね。

どこもかしこも懸念材料であふれていると、正常なトラブルシュートが出来ませんから。

迷宮入りした不具合修理の際は、ここはもう間違いない!という部分を

いくつ作れるかが解決への近道です。

疑わしい部分があれば有るほど、トラブルというのは迷宮入りするもんなのです。ええ。

だから旧車ってのは一筋縄でいかないって事ですなぁ。

あちこち古い部品を整備して使ってるからねぇ。

今回はブラシ交換作業を実施しましたが、

入庫時チェックでも症状が出ず、また、作業後にももちろん症状が出ずだったので

とりあえずお客様にこれで様子を見て下さいと言って作業完了です。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

どこかの誰かのお役に立てれば幸いですぅん♪

じゃ今日はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

17.6℃

雨がまた一段と強く降り始めました・・・。

防犯カメラに写る周囲の映像も、降り注ぐ雨が物凄いことを物語っています。

こんな雨でもスクーター通勤!な私はNANKAI製の

股間びしょびしょレインコートを着て帰ります!!w

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆

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コメント

  1. ライド より:

    はじめまして。ブログをはいけんしました。
    マグナ250の「Vツインマグナのセルモーターのブラシを交換してみよう」を拝見しました。

    その後、そのマグナ250のセルモーターはその後は同じトラブルはなかったのでしょうか?

    今、自分のマグナも同じ症状が出ていて困っています。

    お返事よろしくお願いします。

  2. バイキャリー より:

    セントラム様 はじめまして世田谷区で小規模なバイク店をしているバイキャリー後藤と申します。
    御社の修理ブログを見させて頂き大変参考になりました!
    お疲れのところブログ作成本当に有難うございます。

    今後も当店の作業の参考にしながら勉強させていただきますので
    どうぞよろしくお願いします。

    バイキャリー㈲
    後藤