【第3回】マジェスティ250-2(SG03J)のフロントフォークをオーバーホールしてみよう!

ども。

今日はね・・・朝から気合いを入れて部品が全てやっと揃った

事故でご入庫頂いた車両の修理に手を付けました。

フレームが事故でふんにゃりと曲がってしまっていたので、

フレームを交換なのです~。

いや、それ以外にも交換すべき所が多数有るんですけどね、

保険会社が出してくれるとは言え、全てを修理することは不可能です。

過失割合だとか、時価額だとか色々と大人の事情があるんですよ。

すでに部品類は全て分解して保管してあったので、

あとは組み付けていくだけなのですがね、フレームとか

色んな部分が新品に交換出来たとしても、古い物を

そのまま使用する部位も多々有ります。

汚れてるままでは組めない。

1つ1つ洗浄してからグリスアップして、

組み付けていくとね思いの外時間が掛かります。

フレーム交換中

なんとか今日中に形になるかな~とか思ってましたけどね、

大変なことを忘れてましたw

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そう・・・大変なこと。

事故時、この車両は急転回してきた自動車側面に

真っ直ぐに突き刺さった為、フロントフォークが大変残念なことになってます。

活字で表すと”く”です。

でね、少々古いモデルの車両なのでフロントフォークASSYは

すでに販売終了・・・・。

バラならば部品がまだ少し残っていたので迷わず発注。

そう・・・それはつまり・・・

フロントフォークを分解して

  組み替えねばいけないのでありますっ!(ビシッ)

すっかり忘れていました。

ってことは、このフレームにエンジンとリヤの足廻りが付いた状態のままで

動かせないというオチに・・・。

さて・・・鼻歌交じりで作業をしてくれているアイツになんて言うべきか・・・。

木人形:組み立て中

今日中に自立させるぞ-!おー!とか、二人して言っちゃってたのに。

明日の午前中に急いでフロントフォークのオーバーホールと、

組み替え作業をすれば午後からの作業に間に合うか・・・。

いやぁ~実に予想外の出来事ですなっ。(にやにや)

いやいや、すっとぼけんな。

てめぇが忘れてたんだろw

・・・だって・・・人間だもの。忘れることだって有ります。ええ。

何しろ、昨晩プリンター不調でお呼ばれしたお宅で、

ついつい話し込んでしまって帰宅したのは26時ですよ26時(午前2時ね)。

そりゃ睡眠不足で朝一番の思考回路もお馬鹿さんになるわw

明日は段取り良く行きますよ♪

では今日もいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

(事情により写真は行方不明)

毎日スミマセン。なぜ朝だけ無いのか自分でも不明です。

ハッ・・・もしかして撮ったつもりになってるだけなのか!?

雨

雨時々やむ!!

明日の大阪府の天気は、気圧の谷や湿った空気の影響で、

雨が降る見込みです。

予報の通り、ほぼ1日中雨が降ったり止んだりを繰り返すような天候になりそうです。

降水確率は午前中まで90%台から60%となっており、

ほぼ雨の朝となるのは必至ですね。

午後からは徐々に降水確率は下がり、夜遅くには30%台まで下がる予報です。

明日バイク乗ってお出掛け予定だった方は、今晩の内から

予定を変更するのが宜しいかと。

では本日の本題です。

先日からご紹介している

マジェスティ250-2(SG03J)のフロントフォークをオーバーホールしてみよう!

ですが、今日は第3回目となります。

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

 ■【第1回】マジェスティ250-2(SG03J)のフロントフォークをオーバーホールしてみよう!

 ■【第2回】マジェスティ250-2(SG03J)のフロントフォークをオーバーホールしてみよう!

さて、前回まではたしか

ホイールなどを取り外した

今日はフロントフォークの取り外しからいきましょうか。

フロントフォークの取り外しはちょっとコツが要ります。

社外品のローダウンキットを購入すると、作業が少し楽になる工具が

付属していますが、我々ショップはそんなもの持ち合わせていません。

キット付属の工具をお持ちの方は、それを使用して作業を進めて下さい。

今回使用する工具はこちら。

使用する工具

左端のヘックスタイプの工具が、キット付属の工具ですと

短いヘックスになっているんですわ。

いや、正確には六角形のとても工具とは思えない物です。

でも、それが有ると作業は随分と楽になりますので、無くさずに必ず保管しておきましょう。

まずは右側のフォークから取り外していきましょう。

ハンドルを右一杯に切った状態でステアリングロックを掛けておきます。

その状態で狭い隙間を縫ってフォークトップキャップに

工具を差し込みましょう。

工具を差し込む

差し込んだヘックス部を17mmのスパナで緩めますが、

スパナで固くて緩まない場合は予めこんな風に

メガネレンチを差し込んでおくと良いでしょう。

メガネレンチを予め入れておく

かくいう、今回もスパナでは緩めることが出来ませんでしたので、

メガネレンチでトップキャップを緩めました。

トップキャップを緩める

1発目だけ緩めばあとは工具を手で回してトップキャップを

取り外していくことが出来ます。

手で回して緩める

緩んだ所でなぜだか、そのまま取り外さずに

写真の並びだけ見ているとね・・・左側のフォークに作業が移っているんですねぇ・・。

不思議ですねぇ・・・。

きっと、作業の途中で電話が鳴ったとか、来客があったとかで

緩めたことを忘れたんでしょうなw

まぁ別にどっちでもいいんですけど。

って事で左側のフォークへと作業は移ります。

左側のフォークのトップキャップは、グローブボックスがあるおかげで

右側以上にスペースが無くとてもじゃありませんが、

そのままの状態では工具を入れることが出来ません。

スペースが無い

工具を差し込むだけのスペースを作る為に、少しだけ

レッグシールドの固定ボルトを取り外してこんな風に分離させます。

レッグシールドを少し浮かせる

こうしてレッグシールドを分離させることによって、

グローブボックス部を上部へ押し上げてスペースを作ることが出来るようになります。

グローブボックスをぐいいいいいいいいっと押し上げながら

工具を迅速且つ的確にトップキャップに差し込んで

トップキャップを緩めましょう。

トップキャップを緩める

トップキャップが緩んだのですが、右側の様に手ではトップキャップを

回すことが出来ないので、一度工具を抜き取ってスパナに持ち替えてから

スパナを掛けて、インナーチューブを回しながらトップキャップを取り外しました。

スパナに持ち替える インナーチューブを回しながら

インナーチューブをくるくる回していくと、やがてトップキャップが外れます。

通常ならスプリングの張力でトップキャップが跳ね上がりますが、

この車両の場合ローダウンキットがすでに組み込まれおり、

内部カラーの長さが短くなっている為、トップキャップにはスプリングの張力が掛かっていませんでした。

フォークを取り外した

んでこれが取り外したトップキャップですね。

トップキャップ

多くのビッグスクーターの場合、ステム(アンダーブラケット)を挟み込むようにして

フロントフォークが取り付けられている為、この様に面倒な作業が必要となります。

なお、トップキャップを取り外した状態でフォークを寝かせたりすると、

内部のフォークオイルが流れ出てきてしまいますので、取り外し終えたら

トップキャップを一度取り付けておくのをお忘れ無く。

トップキャップを取り付けておく

取り外し途中だった右側のフロントフォークも取り外したら、

フォークの取り外し作業は完了です~。

フォークの取り外し完了

フロントフォークを取り外すと驚くほどすっきりしますね。

フロントフォークを取り外した車体

で、全ての作業が終わるまでこのジャッキアップ状態で

車両を置いておくのはさすがに危ないので、カウルステー根元にある

フレームにタイダウンを掛けてフロント廻りの荷重を支えておきます。

タイダウンを掛けておく

こうすることで、ジャッキに掛かる荷重を軽減させることが出来、

安定して車両を保管しておくことが出来ます。

とはいっても、何日もこのままって訳じゃないですが。

せいぜい一晩ぐらいでしょうかね。

ではここからはフロントフォークの分解作業になります。

これが先ほど取り外したフロントフォークですね。

フロントフォーク

アウターチューブに取り付けられているメッキカバーを取り外しておきます。

長期間使用しているメッキカバーは、劣化している場合が多く、

両面テープを剥がす時にその強度に負けて木っ端みじんになってしまうことがありますので、

固いと思ったら無理に力を加えずに、パーツクリーナーなどをテープ部に吹き付けながら

少しずつめくっていくと壊さずにすみます♪

取り外したメッキカバー

まずはダストシール、そしてその下にあるオイルシールを押さえている

クリップを取り外しましょう。

ダストシールとクリップを取り外した

トップキャップが邪魔してダストシールを取り外すことが出来ませんので、

とりあえずそのままインナーチューブに残しておきましょう。

トップキャップが邪魔

フォークを上下逆さまにして、アウターチューブ底部のドレンボルトを

インパクトレンチで緩めます。

ドレンボルトを緩める

そしてこれが取り外したドレンボルトとワッシャですね。

取り外したドレンボルトとワッシャ

フォークを元通り戻して、ドレンボルトから内部のオイルを排出しましょう。

この時、トップキャップを取り外して、ダストシールとクリップも取り外しておきましょう。

オイルを排出する

ローダウンキットを組み込んでいる車両なので、参考までに

現在入っているオイル量をおおよそでも把握する為に

メスシリンダーにオイルを移して確認しておきます。

メスシリンダーに移す

内部に残るオイルもありますので、おおよその判断だけでも出来ればOKです。

参考までにってやつです。

入っていたオイル量

入っていた量は115ccですね。

内部に残っている量などを加味して・・・

ほぼ規定量でOKですね。

マジェスティ250のフロントフォークオイルの規定量は145ccとなっています。

インナーチューブからスプリングとローダウンキット付属のカラーを取り出します。

スプリングとカラーを抜き取る

スプリングは上下向きがありますので、取付時に間違えないように。

巻きが詰まっている方が上向きになります。

スプリングの向き

あとはインナーチューブとアウターチューブをコツンコツンして、

オイルシール、スライドメタルと一緒にインナーチューブを

アウターチューブから分離させましょう。

そしてこれが分解し終えたフロントフォーク一式です。

分解したフロントフォーク

分解したフロントフォーク一式を洗浄油でいつも通り洗っていきましょう。

洗浄油で洗う

例のごとく、洗浄中は手が灯油まみれで写真撮影が出来ませんので、

あっという間に洗浄完了ですw

洗浄完了

洗浄油の中にパーツを置き去りにしてしまわないように、

細かいパーツはパーツクリーナーを使用すると良いでしょう。

さぁ今日はフォークを分解して洗浄した所まで行きましたので、

この続きはまた明日の更新でご紹介しますね。

じゃ今日の作業はここまで!

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

16.0℃

夜が深まるにつれて、さらに雨が強く降り出しています。

明日も朝から雨だし、明日の最高気温は今日よりもさらに3℃ほど低く

なるらしいし、もうこりゃ冬ですよ、冬。

冬と聞くといつもアノ名前を思い出してしまいます・・・・・・

冬彦さんっ!!

嗚呼・・・時代を感じますw

ぐふw何の話してんだかw

ではまた明日も元気でお目に掛かりましょうね☆

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