【前編】イントルーダー400(VK51A)の充電不良を修理してみよう!

ども。

一日中雨が降り止まないここ美木多上1-2のセントラムモーターサイクル。

当たり前ですけど当店に限らず今日の大阪は一日中雨。

昨日の天気がウソの様ですね。

昨日のお休みは我が家で飼っているウサギのお散歩に行ってきました。

前日夜に雨が降っていたので、地面がぬかるんでいないか心配していましたが

全くそんな心配は必要なかったですわ。

早い所では既に春休みになっている学校もあるようで、

公園では小学生らしき子供たちが元気に走り回っていました。

もう春休みですね・・・平日だろうと休日だろうと、

どこに行っても混雑するシーズンの到来ですな・・・。うげー。

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公園の端っこでうさぎさんの毛繕いと爪切りをして、しばらく

リードを全開まで出した状態でうさんぽです。

うさぎってね、同じ場所をかならず通る性質があってですね、

あまり遠くまで勝手に移動するようなことは無いんですよ。

同じ場所を行ったり来たりを飽きるまでずーーーーっと繰り返します。

で、最終的に落ち着いた場所が草の生えていない砂の上。

落ち着いた場所

あまり体力が無いので少し走り回ると、ゼーゼーハーハー言いながら

この砂の所で足をびよぉ~~んて伸ばして寝そべります。

あまり頻繁には公園に連れてきてやることが出来ませんが、

たまにはええですな、うさぎも人間も公園に来るのは。

じゃ今日もいつもの開店時のTODAYのグリップ表面温度と

明日の大阪の天気予報をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 開店時

15.0℃

曇り

曇りのち晴れ

晴れ

明日の大阪は冬型の気圧配置が緩むため、中部や南部では

概ね晴れる予報でですが、北部では明け方まで雪や雨が降るでしょう。

最高気温は今日よりも4℃ほど低い11℃ぐらいの予報です。

では本日の本題です。

まずは車両のご紹介から。

スズキ イントルーダー400

スズキ イントルーダー400(VK51A)ですね。

急なバッテリー上がりでご入庫です。

つい先日までまったく問題なく走行していたにもかかわらず、

突然のバッテリー上がり発生です。

使用頻度もほぼ毎日使用しているので、単純なバッテリー上がりではなさそうです・・・。

事前にお電話頂いていたので、取り急ぎまずはバッテリーのみ

発注してご入庫いただきましたが、バッテリー交換後に点検すると・・・・

充電電圧を確認すると・・・

やはりそうきたか。

イヤな予感的中です。

エンジンを始動しても全くといってイイほどバッテリーに充電されていません。

って事で何も問題が無ければそのまま車両をお返しする予定でしたが、

そのまま入院扱いとなりました。

では早速、修理作業開始です。

※充電していないと言う事は、ジェネレータかレクチファイヤのどちらかを疑っています

まずはサイドカバーを取り外しましょう。

右側は前部固定ボルトを取り外してっと。

ボルトを取り外して

シートのフチの内側にサイドカバーが入っているので、

シートを少し上方へ持ち上げつつサイドカバーを取り外します。

サイドカバーを取り外した

左側サイドカバーはヒューズボックス脇に

固定ボルトが有ります。

ヒューズボックスの脇

こちらもシートを少し上方に持ち上げつつ、

サイドカバーを取り外しましょう。

サイドカバーを取り外す

次はシートを固定しているボルトを取り外します。

シートの固定ボルトを取り外す

シート前方を持ち上げつつフロント側へスライドさせると

シートが取り外せます。

取り付けるときは逆に、後方へスライドしながら取り付けましょう。

シートを取り外す

シートを取り外すと、相変わらず配線類がカオスな事になっています。

今回疑わしい配線もここに配置されています。

レクチファイヤ・ジェネレータの配線類ですね。

配線カプラ

ん??

んんん???

あらまっ!こりゃ大変です。

カプラが溶けてる

ジェネレータとレクチファイヤの接続カプラが溶けてます・・・。

とりあえずカプラを取り外してみました。

見事に溶けてるカプラ

レクチファイヤからの配線カプラを全て取り外した状態がこちら。

配線カプラを取り外した状態

とりあえずレクチファイヤの配線がこんな風に一度溶けてしまっているので、

レクチファイヤがどういう状態であれ、一度取り外す必要がありますな。

レクチファイヤの配線はヒューズボックスなどの隙間を通っているので、

ヒューズボックスを取り外しましょう。

ヒューズボックスを取り外す

配線を少しずつ抜いていきましょう。

とにかくカプラが大きすぎて抜きにくいですが、

限られた隙間をうまく通していってください。

配線を抜いていく

ここまで配線を抜いてきたら、次はレクチファイヤ本体を

取り外しておきましょう。

レクチファイヤ本体はサイレンサーのちょうど真上にあるので、

特に向かって右側のボルトは一度取り外すと

吐き気がするほどボルトが入れにくいのが難点です・・・。

ボルトを取り外す

ですので、完全にボルトを取り外す必要が無いように

事前にこんな風にレクチファイヤの台座を加工しておくと便利です。

切り抜いておく

こうして穴を切り抜いておくと非常に便利なのでオススメです。

んで一番の難所であるスイングアームとの隙間から配線を

抜いてきたらレクチファイヤの取り外し完了です。

レクチファイヤの取り外し完了

さぁここからは問題箇所の切り分け作業です。

まずはジェネレータに問題が無いか確認です。

一番手っ取り早い簡単な確認方法は、ジェネレータ配線(黄色線)の

ボディアースへの短絡(ショート)の有無ですね。

配線とボディに短絡があるとジェネレータの不良で、

ボディアースへの短絡が無い場合は正常という判断です。

ただし、短絡が無い場合でも発電容量が正常かどうかはまた別問題です。

今回はジェネレータとボディの短絡は無かったので、次は発電容量の確認を行ないます。

ジェネレータ配線カプラにテスターのプラスを差し込んで、

テスターのレンジはACVの200Vにセットします。

※お使いのテスタに合わせて適宜選択してください

テスターのマイナスはボディアースと接続しておいてください。

この状態でエンジンを始動させます。

この時、エンジンはバッテリーの容量のみで始動させる事になりますので、

バッテリー電圧に不安がある方はブースターなどに接続しておきましょう。

エンジンを始動させると、アイドリング状態でACV11.4V程度の出力です。

発電状態

エンジン回転数を4500rpmまで上げていくと数値も

グングンと上昇していきます。

イントルーダーのサービスマニュアルには、正常値が書かれていないので

経験則からの話で行くと、必要としている電力の概ね3倍ぐらいの数値が出ていれば

ジェネレータの性能としては正常です。

つまり、ACV40V前後出れば十分という事になります。

※イントルーダー400も含め、必ずしも全てのオートバイに当てはまると言う事では有りませんので参考までに

回転数を上げた状態

※写真は30.6Vですが、最終的には40V前後まで上昇します

これを全てのジェネレータ配線で確認します。

確認する1 確認する2

全てのジェネレータ配線からの出力に問題ないことが確認できました。

ボディアースへの短絡・・・無し

ジェネレータ出力・・・正常値(経験則)

古いレクチファイヤの溶けた配線カプラも修理してもう一度

ジェネレータ配線と接続しなおしましたが、やはり電力は供給されず・・・。

完全にレクチファイヤの故障である事が確認できました。

※写真には収めていませんが、レクチファイヤ裏側の黒い充填剤(シリコンね)

 表面にもひびが入っていました。

メーカーにレクチファイヤの発注をしてっと・・・

今日の作業はココまで!!

この続きはまた明日にでもご紹介しますね♪

最後に閉店時のTODAYのグリップ表面温度をお知らせです。

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

11.6℃

かろうじで10℃を超えていますが、肌寒さを感じるぐらいの温度です。

明日はもう少し冷え込みそうなので暖かい格好をしなくては。

ではまた明日お目にかかりましょう~☆

じゃ、今日もいつものアレいっとく~?
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コメント

  1. Kazuya Moriyama より:

    後継車のイントル400クラッシク乗りです。こちらの記事と同様の症状に見舞われ,,, 
    参考にさせていただきます。ありがとうございます。いろいろ調べましたら レクチファイアのリコールもあるそうですね。ですが…自分の乗っているのは 車体番号では該当しない… いやはや これだけ 昔から トラブってんだから イントルそのもののリコールじゃねーかなって思います。

    • こんにちは。コメントありがとうございます!

      レクチファイヤ関連のトラブルやリコール、サービスキャンペーンは
      スズキのみならず各社必ずと言って良いほど出ていますよね。

      最近は二輪車にも電子制御部品が増えてきて、それでなくても
      省スペース低コストが求められている現代において、
      四輪車の様にコストやスペースに余裕を持った設計が
      出来ない二輪車メーカーの苦悩も
      あるのだろうと考えています。

      リスク承知でギリギリの安全マージンで設計するんで
      使用過程に於いてメーカーの予想を超えた
      トラブルが相次いだ場合は
      リコール出そうか・・・・って感じかなぁと。

      該当車両の範囲から外れていると、何だか
      いきなり疎外感を感じちゃいますね(⌒-⌒; )

      色々な大人の事情があるんだと思いますよ。

      全く同年式、同モデルなのに車台番号で範囲が
      絞られている時なんかは、レギュレターの
      製造メーカー側の生産ロットの問題なんだろうなとか
      勝手に思っています。

  2. イントル より:

    突然すみません
    イントルーダー400に乗ってるんですが、
    この前から走行中にギアをあげようとしても、
    固くて上がらない時があって、自分なりに調べた結果クラッチ盤がくっついてるのではないかなと思うんですけど、オイル交換した時の入れたオイルが
    あわなかったとかありますか?またこのオイルがいいってのはありますか?
    また、この前走行中に、最初は問題なく走ってたんですけど、途中から回転数が低くなってきて止まってる時にアクセルを回してないとエンジンが止まるようになってしまってアイドリングがおかしいのかなと思って調整しようとコンビニにはいってやったんですけど、エンジンをかけて
    ニュートラルから、1速に下げるとエンストするようになってしまって、1速に下げてからエンジンをかけようとしてもかからなくて原因ってわかりますか?泣

    • こんにちは♪
      入れたオイルでクラッチが張付いてしまうということは聞いたことが無いです。
      変速時に固くて入れにくいのは、恐らく油圧クラッチの効きが悪くなってきているのでは?と思います。

      クラッチレバーを握って、しっかりと油圧が効いているのが分かりますか?
      握り初めて1~2cmで『ぐぐっ』と押してる感じがクラッチレバーにあるはずです。

      油圧クラッチなので、よほどのことが無い限りこれ以上深い位置でクラッチが効き始めるというようなことはありません。

      1~2cmを通り超して、3cm以上レバーをにぎった部分から重たくなってくるようですと、ちょっと早めにショップで見て貰う方がいいでしょうね。

      あと、クラッチディスクが摩耗すれば当然クラッチの切れも悪くなってしまい、アイドリング中でも半クラッチ状態になり、回転数が低下するといった症状が出てきます。(すこし前に押し出されるような感覚有りませんか?)

      ローギヤでエンストするのはサイドスタンドリレーまたはスイッチ不良の疑い有りです。
      サイドスタンド根本のプッシュ式スイッチが正常に出入りしてる場合は、シート下のリレーの不良による物が殆どです。